Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4 レンズデータベース 小山壯二の結論

Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4 レンズデータベース 小山壯二の結論

※本ブログは、電子書籍カメララボシリーズやカメラデータベースシリーズを結論部分を掲載したものです。
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妥協をまったく感じない50mm
重さも価格も気にならなくなる圧倒的な性能を誇る至高の1本

 35mm判フルサイズミラーレス一眼が各社出そろい、レンズはどんどん高性能化し、同時に大きく重く高くなっています。LUMIX S PRO 50mm F1.4は、パナソニックがライカカメラ社のLマウントを採用したシステムのなかで2019年11月現在、唯一の単焦点レンズです。構造的にも多くの新技術が盛り込まれ、手にした瞬間に開発者の自信を強く感じました。
 チャートテストの前には、必ず持ち出して撮影し、先入観なしに現場での使い心地を感じています。このレンズの最初の印象は「重い」「大きい」でしたが、使い続けると重さには慣れてきました。AF/MF切替のクラッチ機構もファインダーをのぞいたまま、スムーズに操作でき、使い勝手のよさを実感しました。S1Rの高性能で高精細な有機ELファインダーではっきりとわかるキレのよさ、心地よいほぼ無音で高速なAF動作で、撮影が静かに確実に進み、絵作りに集中できる時間を長くとれ、ちょっと大人の気分になります。実写で確認した画質では、好き嫌いの範囲ではありますが、ぼけ味がほんの少し硬いと感じた以外は不満はありません。
 チャートによるテストで、もっとも驚いたのは解像力の高さです。実写でも感じたとおり、絞り開放付近から性能を発揮し、周辺部分の解像力低下もわずかなので、少し大げさかもしれませんが、どの絞り値で撮影しようと解像力による画質変化はほぼないといえます。しかも、玉ぼけには同心円状のムラの発生もなく、絞ってもぼけの形は美しいままです。口径食の影響はあるので、どこまでをよしとするかは「絞りのよるぼけの変化」をご参考ください。これほど基本性能が高いと、平凡な最短撮影距離も気になりません。ひと昔前のレンズは2段絞ったくらいが高画質などといいますが、本レンズはF1.6からF11まで広い範囲がおすすめできます。LUMIX S PRO 50mm F1.4をひと言で表すなら「心地よい」ですが、文章化は難しいのです。カメラシステム全体に感じる、個々の性能以上に都会的で妥協のない落ち着いた世界観は、商品企画時点からの根幹だと思えます。これが価格を越える購入動機になるかもしれません。

●Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4
レンズ構成:11群13枚
最大径×長さ:約Φ90×130mm
質量:約955g
実勢価格:250,000円前後(税込) 
※2019年11月独自調べ

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小山壯二
株式会社プロテック代表取締役
いち早くデジタルフォトに取り組み、画像処理前とアナログ時代に培った撮影テクニックで、
精⼀杯写真を撮影する。テスト記事を中⼼にカメラ雑誌への執筆も数多くこなしてきた。
最近はパノラマ撮影など、写真に関する好奇⼼はいまもって旺盛。