PERGEAR 12mm F2 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論

実勢価格17,000円台は安い

価格勝負の超広角レンズ! 大胆な価格設定は大きな波になるのか?


PERGEAR 12mm F2 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論

PERGEAR 12mm F2/Sony α7R III/18mm相当/シャッター速度優先AE(F2.0、1/200秒)/
ISO 640/露出補正:+1.0EV/WB:オート/クリエイティブスタイル:スタンダード
17,000円台で購入可能な18mm相当、しかも開放がF2.0と明るいので最短撮影距離付近を利用すると背景はしっかりぼけます。

PERGEAR(パーギア) 12mm F2 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論


 突如現れたという印象のPERGEAR 12mm F2。多くのユーザーが驚いたのは17,000円台という実勢価格です。まさか12mmが……と思った方も多いのではないでしょうか。ただしAPS-C用です。対応マウントはソニー E、フジフイルム X、ニコン Z、そしてマイクロフォーサーズ向けのものが、それぞれ用意されています。APS-C用といっても18mm相当、十分な超広角ですし、開放の明るさはF2.0と非常に明るい仕様です。レンズ構成については9群12枚でうち非球面レンズを2枚使用。絞り羽根は10枚という豪華な仕様だといいます。しかも、レンズ本体はもちろん、付属するフードまでが、しっかりとした金属製のクラシックなデザイン。大きさは最大径が約66mm、長さが59.5mm、質量は約300gといわれると、気になっている方も多いでしょう。
 そこで、実際にレンズデータベースシリーズの4つの実写チャート撮影と作例を撮影してみたわけです。外観や作りについては、完全に価格以上といえます。他のメーカーのレンズと並べても安っぽくみえることはないでしょう。各種リングの操作感もよいです。金属製レンズフードがいまどきねじ込み式なのには、少し古い印象を受けました。とはいえ、完全に予想以上の完成度といえます。気になるのは光学性能です。解像力は中央部は少し絞れば問題ありません。ただし、周辺部はかなり解像が弱く、画像が流れたようになっています。必要なシーンではF16まで絞るとよいでしょう。10枚羽根の絞りを採用したぼけは、超広角であること考慮すれば、及第点ですが、ほめられた描写ではありません。周辺光量落ちは普通。歪曲と色収差は予想より少ないといったところです。はっきりいうなら、光学的にあまりほめるところはありません。しかし、ある程度のレベルで写るのは事実です。しかも、価格は17,000円台。圧倒的な安さは、ある意味すべてを帳消しにします。そしてPERGEARのレンズラインアップのなかでPERGEAR 12mm F2は高い方なのです。価格真っ向勝負だとしても、非常におもしろいブランドが出てきたといえます。


※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズを結論部分のみを掲載したものです。
※解像力・ぼけディスク・周辺光量落ち・最短撮影距離の実写チャートによる詳細な評価などもご覧いただくにはぜひ完全版である電子書籍をご覧ください。


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●PERGEAR 12mm F2
レンズ構成:9群12枚
最大径×長さ:Φ約66×59.5mm
質量:約300g
実勢価格:17,000円前後(税込) 
※2021年3月独自調べ

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
学研さんのCAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/)でも
レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。
特選街web(https://tokusengai.com/)でカメラ関連および各種レビューを執筆。
焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
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