秋山薫・Nikon Df「散歩は続くよファースト・シーズン」(あのときの散歩)

群馬県桐生市の富士山(ふじやま)です

Nikon Df/AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR/24mm/絞り優先AE(F5.6、 1/250秒)/−0.3EV補正/ISO 100/WB:5,000K/ピクチャーコントロール:スタンダード(彩度:+1.0)/RAW

過去の散歩を振り返って

なにしろこういうご時世です。そこで筆者はむかし撮った写真を見て、あれこれと反省して今後に生かそう、などと考えながら日々過ごしています。今回もそんななかで見つけた写真です。

群馬県を走る上毛電気鉄道には「富士山」ふもとの駅があります。数年前にGoogleアプリの広告にも出てきたので、ご存知の方はたくさんいらっしゃると思うのですが、群馬県桐生市の「富士山下(ふじやました)」駅です。目の前に標高160メートルの富士山(ふじやま)があるのでこう名づけられました。いかにも散歩向きな山ですが、なかなかこの「壮大ではない富士山のおもしろさ」を絵にするのがむずかしい。絵心が足りていません。くっそう。

散歩の合間の魂の叫び

筆者の撮影は公共交通機関を使って歩き回ることが多いのですが、そうなると主目的の被写体を撮るあいまにもカメラを手にして歩くことになります。いわば「ついで散歩」です。運がいいと「ありゃあなんだ」というものを目にすることがあります。

散歩とは成果を求めるものでは本来はないはずなので、そんな「ついで散歩」のあいまにおもしろいものがあると得した気分になります。

運のよしあしの問題ではないですね。歩行距離と頻度が高くてカメラを持ち出す機会が多ければ多いほど、「散歩の成果」は増えるはず。あとはよーくものを見ることかな。絵心もそうやってもっともっと身につけていきたい。ぜひにぜひに身につけたい! 心の底から!

もっと写真がうまくなりたいのです、月光仮面のおじさん!

Nikon Df/AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR/200mm/絞り優先AE(F4.5、 1/320秒)/−0.3EV補正/ISO 100/WB:5,000K/ピクチャーコントロール:スタンダード(彩度:+1.0)/RAW

このときは『ぼろフォト解決シリーズ037 Nikon Dfで上毛電気鉄道を撮る! しみじみ鉄道写真家・秋山薫編』などの撮影で歩いていました。1928年(昭和3年)製造で群馬県産業遺産にもなっているデハ101号車がしぶくてカッコいいのです。

年に数回イベントのときに走りますよ

Nikon Df/AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR/200mm/絞り優先AE(F4.5、 1/1,000秒)/ISO 100/WB:5,000K/ピクチャーコントロール:スタンダード(彩度:+1.0)/RAW

『ぼろフォト解決シリーズ037 Nikon Dfで上毛電気鉄道を撮る! しみじみ鉄道写真家・秋山薫編』はこちら。kindle unlimitedにも対応しています

もと京王井の頭線3000系電車だった上毛電気鉄道700形電車の模型はトミーテック鉄道コレクションにもありますね

秋⼭ 薫 Kaoru Akiyama
1973年生まれ。鉄道に興味があって写真を始め、いつのまにかカメラ・写真好きに。専攻はロシア芸術史。
もともとは単焦点レンズと一眼レフが好きだったのに、ソビエトカメラも好きになったあたりからは、試写したカメラはたいてい好きになる幸せ者。
月刊カメラ誌編集部員、季刊カメラ誌編集長を経験。現在はおもにカメラ・写真関連記事の編集者・写真家として活動し、『ぼろフォト解決』シリーズの編集・執筆も行っている。
個人ブログ https://saliut1500s.blogspot.jp/