なぜか家に2冊ある『はらぺこあおむし』。奥付の「294刷」「244刷」と表紙の色の違いが気になりました

色合いの異なる2冊の「はらぺこあおむし」

こんにちは、齋藤千歳です。我が家には、なぜかエリック・カールの『はらぺこあおむし』が2冊あります。もりひさしさん訳、偕成社のボードブック版です。

あまりにも有名な絵本なので、2冊あっても特に不思議に思っていなかったのですが、ふと「これ、世界中で一体どれだけ売れているんだろう」と気になりました。そこで、手元の本の奥付を見てみたら、なかなかすごい数字が並んでいました。

我が家に2冊ある「はらぺこあおむし」。表紙の緑色が異なって見えます

初版294刷。そのあと2版になって、さらに244刷

撮影した本の奥付には、こんな発行履歴が記載されています。

年月奥付の表記
1997年9月初版1刷
2012年8月初版294刷
2012年12月2版1刷
2020年12月2版244刷
「はらぺこあおむし」の奥付。初版294刷と2版244刷の記載

初版の時点で294刷。そこで終わりではなく、2版になってからも244刷です。いやあ、一体どれだけ刷っているんでしょう。

もちろん、1回に何部刷ったかはこの表記だけでは分からないので、刷数から発行部数は計算できません。それでも、繰り返し本が作られてきたことが、この小さな文字から伝わってきます。

調べてみると、世界累計6,000万部でした

偕成社が2026年3月18日に発表した日本語版50周年のプレスリリースによると、『はらぺこあおむし』は80以上の言語に翻訳され、世界累計発行部数は6,000万部。日本語版は460万部と紹介されています。

これは出版社が発表する作品の数字で、我が家にあるボードブック版だけの発行部数を示したものではありません。また、発行部数と実際に売れた部数は同じとは限りませんが、規模の大きさには驚きます。

なお、日本語版の刊行は1976年です。手元の奥付にある1997年はボードブック版の初版年なので、「日本語版50周年」と矛盾するわけではないんですね。

2冊並べたら、表紙の緑色が明らかに違う

もうひとつ気になったのが、2冊の表紙の色です。同じ『はらぺこあおむし』なのに、片方は黄緑寄り、もう片方は濃い緑寄りに見えます。

写真でも違いが分かりますが、実物を並べて見ても、けっこう違うんですよね。元カメラ誌編集者という仕事柄もあって、このあたりはつい気になってしまいます。

印刷したときからの違いなのか、日焼けなどの経年変化なのか、保管状態によるものなのか。理由までは分かりません。ただ、同じ本を2冊並べたからこそ気づいた、面白い違いでした。

エリック・カール、これ1冊でどれだけ儲かったんでしょう

世界で6,000万部と聞くと、つい「これ1冊で一体どれだけ儲かったんだろう」と、下世話なことも考えてしまいます。書く仕事をしている身としては、やっぱり気になります。

もっとも、本の価格も契約条件も国や時代によって違いますし、発行部数から作者個人の収入は分かりません。具体的な金額は想像するしかありませんが、作品が世界中でこれほど長く読まれ続けること自体、とんでもないことです。

我が家にもなぜか2冊ある。その身近な事実と、奥付に並んだ何百刷という数字を見て、あらためて「エリック・カール、すげえな」と思った朝でした。

我が家にあるのは、偕成社のボードブック版『はらぺこあおむし』です。購入を検討される方は、下のリンクから探せます。

ISBN「9784032371109」での検索結果に移動します。購入前にボードブック版であることをご確認ください。詳しい書籍情報は、偕成社の公式ページでも確認できます。

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書いた人|齋藤千歳

北海道千歳市を拠点に活動するフリーライター/フォトグラファー。元月刊カメラ誌編集者。カメラ、家電、生活用品、アウトドア用品などを実際に使い、写真とともに使い勝手を伝えています。

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