【コロナ体験記】家族6人コロナになった! 札幌市からの支援物資の実際〜

2020年1月に日本で初めてのコロナウイルス感染者が確認されてから早2年。

ついに筆者もコロナ陽性者になりました。

筆者は札幌市在住の子ども4人と夫婦の6人家族。最初に子どもが発熱した時点で覚悟を決めた次の日から順々に発熱し、見事に全員感染しました。

家庭内感染を防ごうと試みましたが、最初に感染したのが5歳の末っ子ということもあり、惨敗でした。小さい子どもを1部屋で隔離することはほぼ不可能でした。

 

コロナ陽性者になって1番困る事は買い物です。

今回は、コロナ陽性者のための支援物資についてお話しします。

自治体によって内容は異なりますが、筆者の住む札幌市でも希望すれば自宅療養者への支援物資が用意されます。

 

<物資申し込み>

発熱を確認後保健所の指示を受け、発熱外来を受診。検査結果は翌日病院から電話で知らされました。同時進行で病院から保健所へ連絡が入るシステムになっていて本人からの保健所への連絡は不要でした。

保健所は業務が混み合っているようで、病院の陽性連絡から3日後の午前9時に電話での連絡がきました。さらに電話連絡のあと午後3時にメールが届き、詳細を入力しました。

 

メールの内容は

①発症日や症状、接触者、感染経路などの感染経路の確認

②自宅療養かホテル療養かの選択

③パルスオキシメーターや支援物資の要不要など。

 

筆者は子どもが4人(まだ手のかかる5歳児を含む)いて自宅を離れられないこと、またメールが届いた時点で発症から4日が経過していたことから「自宅療養」を選択し、パルスオキシメーターと支援物資は「必要」と選択しました。

 

<パルスオキシメーターが届いた>

メールで申請してから2日後、パルスオキシメーターが封筒で届きました。

封筒には「非対面徹底」の文字が。玄関前に置き配をしてくれました。

本体(電池同封)、使用方法、返却用封筒が入っています。

これは各家庭一つの貸出になり、療養期間が終わったら返却します。

毎日測定し、保健所の健康観察のメールへ数値を報告します。

目安として、SpO2%が95以下の場合は保健所に電話連絡をして指示を仰ぐようです。ありがたいことに筆者家族は経験することなく療養期間を終えることができました。

 

ちなみに毎日の健康観察の項目は、体温・酸素濃度(パルスオキシメーターで測定)・咳や頭痛などの症状の有無でした。朝の8時までの送信を忘れたり時刻を過ぎてしまうと電話で確認が入ります。

筆者は朝がとても弱いことに加え体調不良の中、朝8時までの連絡は時間帯の面で負担を感じました。そのため何度か時間を過ぎてしまい10時頃に電話連絡がありました。

保健所の業務上の時間設定ということは理解できますが、午前中の猶予があると気持ち的にも余裕ができたかな、と思います。

 

<ついに支援物資到着>

さらに2日後(発症から8日後)待っていた支援物資が届きました。

こちらも「非対面徹底」のため玄関前に置き配になります。

10日分の支援物資は、一人分で段ボール3箱で届きました。

すごい圧迫感と存在感です。

 

まず一箱目がこちら

ごはん、カップ麺、味噌汁、缶詰といった主食。

即席で食べられるものが入っていました。ごはんも入っていてとても助かりました。

10日分の食糧ということは、1日3食計算で30食分。

ご飯だけで20食。カップラーメンが9個。この時点で既に食は満たされる計算になります。汁物が充実し過ぎていて10日では消化できそうにもありません。
おかずは、カレーと缶詰メイン。贅沢は言えませんがバリエーションが欲しいのが正直なところ。

北海道のローカルコンビニ「セイコーマート」通称「セコマ」のオリジナル商品が多く、地方にも多く店舗があるセイコーマートを行政がうまく活用していることが伺えます。

実際、胆振東部地震の時にも、セイコーマートは被災中も道民を全力で支援してくれた実績があります。

 

次に2箱目

一箱めでがっかりしました、おかずも追加で発見しました。

ふりかけがあれば永遠にご飯を食べられる筆者にとって「のりたま」はありがたい。

大人用も子ども用も変わらずカレーは中辛でした。

ワクチン接種が済んでいない子どもの感染者が増えている現状では、こども用の対応を考えてくれたら更にありがたいです。

ゼリーやおかゆ、のど飴など症状が落ち着く前の食欲がない時に役立つ物が入っていました。クッキーなどのちょっとしたおやつも。

 

最後に3箱目

ティッシュやアルコール消毒液、マスクなど。OS-1も脱水症状を防ぐために必要なものですね。

高熱や嘔吐などの症状が出ている時にOS-1は役立ちます。症状が重い初期の3日間に欲しかったアイテムです。

療養中にできる簡単なストレッチの案内も入っていたのでやってみましたが思ったより辛かったです。体力が落ちていたということでしょうか。

 

全部並べて見ると

一人分(10日分)でこの量になります。

筆者に支援物資が届いたのは発症から8日後になるので単純に適量だったか判断することは難しいですが、体調が悪い状態で口にするものとしては十分な量ではないでしょうか。

支援物資をいただけるだけで、大変ありがたいのはもちろんですが、できれば水やお茶など水分補給できるアイテムがあれば嬉しかったなと思います。

 

<まとめ>

コロナ自宅療養者への支援物については報道でも耳にしていましたが、実際にこの量の物資が家族分届きました。買い物にいけない状態で支援物資が用意されることはとてもありがたいことです。

ただ、物資が届くまで8日かかってしまったことは想定外で残念に思います。

実際我が家でも家庭内感染を防げず次々に発症していく中で、買いだめしておいた飲料やゼリーはすぐになくなり、冷蔵庫は文字通り空っぽになりました。

 

感染者が多くなれば行政の対応が遅くなるのは仕方ないとは思いますが、やはりもう少し敏速に送付いただけるとありがたかったという思いは捨てきれません。

我が家は、家族も多いためある一定の食糧や生活用品のストックがありますが、1人暮らしのご家庭で10日間買い物に行けないことを想定すると、やはり支援物資の迅速な対応が欲しいと思います。

 

また、酸素濃度を測定するパルスオキシメーターもせっかく貸し出しがあるのであれば発症直後こそ必要だったのでは、と思います。

筆者は喘息の家系で筆者自身も子どもも喘息の傾向があります。幸い今回は発熱がメインで気管支系に症状が出ることはありませんでしたが、もし呼吸が辛い症状があった場合今回のように発症から6日後では遅いのではないでしょうか。

 

札幌市も一時期に比べれば1日の感染者数は落ち着いてきたように感じますが、まだまだ通常の生活は遠い気がします。

支援物資が届くまで時間がかかる現状、対応の迅速化を願う一方で市販薬や食品の確保など自分で対策をとっておくことも大切なのかもしれません。

 

めぐみ Megumi
1987年1月生まれ/札幌市在住/保育士免許取得  
4人の子育てをしながらWebライティングやWeb掲載の物撮りなどに取り組む。
保育士視点も含めた子だくさん子育て体験やアウトドア情報なども配信中。
コンビニ新商品情報や100均リメイク術など身近なアイテム紹介もしていきます。