SIGMA ​65mm F2 DG DN | Contemporary 実写チャート性能テスト結論

小型で高画質な常用レンズ

驚くほどの工作精度、緻密に計算されたサイズと画質のバランス


SIGMA(シグマ) 65mm F2 DG DN | Contemporary 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論

SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary/Sony α7R III/65mm/絞り優先AE(F2.0、1/80秒)/
ISO 500/露出補正:+1.0EV/WB:オート/クリエイティブスタイル:ビビッド
ピントを合わせた瞳のまつげ1本1本数えられるレベルで解像しています。画面奥に向けて発生するぼけもなめらかです。

SIGMA(シグマ) ​65mm F2 DG DN | Contemporary 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論


 SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporaryは、シグマが新たに提案する「Iシリーズ」の中望遠レンズです。圧倒的な描写性能を追求した「Art」ラインではなく、高い光学性能と小型を両立させる「Contemporary」ラインの製品。なかでも「Iシリーズ」は、さらに「所有する喜び」を感じる、ハイクオリティなシリーズだといいます。ミラーレス一眼専用設計で対応マウントは、ライカ Lとソニー Eマウント用のものがそれぞれ用意されます。シグマ CEOの山木氏が「正直、やり過ぎました。」というレンズボディは、レンズ外装はもちろん操作リングと摺動する部品まで、すべて金属素材の削り出しというこだわりようです。しかし、重量は405g、最大径も約72mm、長さも76.7mmと、軽量コンパクト。ちなみにMF操作時のピントリングのしっとりとした操作感は、筆者の知る限りではAFレンズのなかでは屈指のクオリティです。レンズの構成は9群12枚で非球面レンズを2枚、シグマ独自の特殊低分散ガラスレンズSLDを1枚採用しています。
 手にとった最初の感想は、工作精度が高く、確かに所有欲を満たしてくれる作りであること。そして、適度なサイズと重量は、これで十分以上の高画質だったら、常用レンズに最高なのにといった印象です。そして、各種チャートを撮影したあと筆者は「本当によくできている」と感じました。解像力については、開放F値がF2.0とやや暗めになっているものの、中央部の解像力はArtラインに差し迫る結果。周辺部についても、想定以上です。また、ぼけについても非球面レンズなどの影響による同心円状のシワもほぼなく、フチの色付きを除くと、筆者が過去にみてきたArtライン並の結果といえます。周辺光量落ちもほとんど気になりません。ただし、これらの結果は、ボディ側の「レンズ補正」ありきで設計されています。「レンズ補正」をオフすると歪曲収差が大きく発生するので注意しましょう。いまや必須といえるデジタル補正を高画質と小型・軽量化を両立させるために緻密な計算の上に活用した、作品撮りのために常用したいすばらしいバランスのレンズです。


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●SIGMA ​65mm F2 DG DN | Contemporary
レンズ構成:9群12枚
最大径×長さ:Φ約72×76.7mm
質量:約405g(ソニー Eマウント用)
実勢価格:80,000円前後(税込) 
※2020年12月独自調べ

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
学研さんのCAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/)でも
レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。
特選街web(https://tokusengai.com/)でカメラ関連および各種レビューを執筆。
焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
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