銘匠光学 TTArtisan 35mm f/1.4 C 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論

友達みんなにおすすめしたい

安い軽い小さい、それでいてぼけはきれいで高解像・絶賛の1本


銘匠光学 TTArtisan 35mm f/1.4 C 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論

TTArtisan 35mm f/1.4 C/Sony α7R III/53mm相当/シャッター速度優先AE(F1.4、1/200秒)/
ISO 2500/露出補正:+1.0EV/WB:オート/クリエイティブスタイル:スタンダード
マニュアルフォーカスですが、ピント合わせは意外と容易。さすがに開放F1.4では、背景もなめらかに大きくぼけます。

銘匠光学 TTArtisan 35mm f/1.4 C 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論


 銘匠光学TTArtisan 35mm f/1.4 Cは、キヤノン EF-M、ソニー E、ニコン Z、フジフイルム X、マイクロフォーサーズ、L(バヨネット)マウント用がそれぞれ用意されるAPS-C用35mm単焦点のフルマニュアルレンズ。驚くべき点は、なんと1万円を切る9,000円前後という実勢価格です。APS-C用としてはだいたい50mm程度の標準レンズの画角となるとレンズですが、確かに、いまどきのレンズで9,000円は安い。しかし、逆に安すぎて実際のところ筆者はあまり期待していませんでした。レンズ構成も定番も定番の6群7枚のダブルガウス。特殊レンズはなし。そして、レンズの大きさは最大径が約56mm、長さが約50mm、質量が180g、金属を多用したレンズとしては、かなり軽量コンパクトです。絞り羽根枚数はぼけの形にも配慮した10枚だといいます。ある意味出来すぎている印象でもあったわけです。
 しかし、実際に各種実写チャートを撮影したあとの感想は、ここ数年でもっと驚いたレンズといえます。本当にすばらしい。解像力チャートの結果は、絞り開放はさすがに中央部、周辺部ともにややあまいものの、F5.6やF8.0まで絞ると予想をはるかに超えて周辺部まで解像します。さらにぼけについても、ぼけのフチにわずかな色付きはあるものの、特殊レンズを使わない素直なレンズ構成からか、非常になめらかで素直。しかも、周辺光量落ちも、絞り開放では、しっかりと発生しますが、ちょっと絞ると気にならないレベルまで減少。近接性能はAPS-Cで50mm相当の画角で約28cmまで寄れるのでマクロ的な撮影も楽しめます。弱点を述べるなら、さすがにこの価格のレンズに高価なコーティングはできなかったのでしょう。レンズフードは付属しませんが、別途の購入して装着して使ってあげてください。フードを使うことでレンズ内の内面反射などを防ぎ、画像のコントラストを保持するのに効果てきめんです。
 今回テストしたTTArtisan 35mm f/1.4 Cは、声を大にして友達みんなにおすすめしたい。まるで500円前後の超うまいワインをみつけたような、とても幸せですばらしいレンズです。


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●銘匠光学 TTArtisan 35mm f/1.4 C
レンズ構成:6群7枚
最大径×長さ:Φ約56×50mm
質量:約180g
実勢価格:9,000円前後(税込) 
※2021年3月独自調べ

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
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レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。
特選街web(https://tokusengai.com/)でカメラ関連および各種レビューを執筆。
焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
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