柴田誠・あなたの予想は当たった? カメラグランプリ2018の結果が発表に!

カメラ記者クラブが主催する「カメラグランプリ2018」の各賞が決定した。カメラ記者クラブとは、写真・カメラ専門の雑誌・Web媒体の担当者による団体。選考はカメラ記者クラブのメンバー、加盟媒体の編集長もしくは代表者、そしてカメラグランプリ実行委員が委託した外部選考委員、特別選考委員と特別会員のTIPA(The Technical Image Press Association:欧州を中心に17カ国30媒体が加盟する写真・映像雑誌の団体)の総勢53名によって行なわれた。編集者だった頃は、私も選考委員の一人として運営に関わっていたことがある。

カメラグランプリ2018大賞を受賞したソニー「α9」

大賞を受賞したのはソニー「α9」。35mm判フルサイズ撮像素子を採用したミラーレス機として高い性能を今後のカメラの可能性を感じさせる歴史的な一台として評価されたもの。
ちなみに2位がニコン「D850」、3位がパナソニック「LUMIX G9 PRO」、4位が富士フイルム「X-H1」、5位がソニー「α7 III」という結果だ。
レンズ賞はオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」。開放F1.2のシリーズの中でも最も広角の大口径レンズ。35mm判換算34mm相当の使いやすい画角で、複雑なレンズ構成を感じさせない自然な描写を楽しめる点が評価された。2位が同率でキヤノン「EF85mm F1.4L IS USM」とソニー「FE 16-35mm F2.8 GM」、4位がタムロン「18-400mm F/3.5-6.3 DiII VC HLD」(Model B028)、5位がオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」となっている。
また、ユーザーの投票によって選ばれるカメラグランプリ2018 あなたが選ぶベストカメラ賞は、ニコン D850に決定。カメラ記者クラブメンバーによって選ばれるカメラ記者クラブ賞には、ニコン D850とパナソニック LUMIX G9 PROが選ばれている。
詳細はカメラ記者クラブのホームページ(http://www.cjpc.jp/)と加盟の写真・カメラ専門の雑誌・Web媒体で確認できる。6月1日の「写真の日」には、各賞の授賞式が都内で開催される。
次の「機種別作例集」では、今回受賞した機種を取り上げられたらいいなと思っている。

カメラグランプリ2018レンズ賞を受賞したオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」


フォトジャーナリスト・柴田誠  Makoto Shibata

香港をベースに活動するフォトジャーナリスト。
日本のカメラ雑誌の編集者を経て独立し、現在はアジアを中心に、
カメラショーやアートフェアなどを取材しレポートする。
取材のかたわらアジア各地のストリートスナップを撮り歩く、
自称ストリートスナイパー&ナイトフォトグラファー。
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