銘匠光学 TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye 実写チャート性能テスト結論

銘匠光学 TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye 解像力・ぼけ実写チャート性能テスト結論

※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズを結論部分のみを掲載したものです。
※解像力・ぼけディスク・周辺光量落ち・最短撮影距離の実写チャートによる詳細な評価などもご覧いただくにはぜひ完全版である電子書籍をご覧ください。

手軽に試せるフルサイズ用魚眼

対角線方向に180度の画角を確保した世界初のライカM用魚眼レンズ

2019年6月に登場した、なにかと話題の銘匠光学 TTArtisanが発売した 銘匠光学 TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeは、35mm判フルサイズに対応し、対角線方向に180°の超広視野角を備えた世界初のライカM用魚眼レンズとして多くのユーザーに歓迎されています。ライカMシリーズで11mm魚眼の画角が確認できるビューファインダーが付属して実勢価格は46,000円前後と価格もリーズナブルです。この銘匠光学 TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeに今回使用したソニー E、キヤノン RF、ニコン Z、ライカ Lマウント向けのモデルそれぞれ用意されました。実勢価格は未定ですが、30,000円前後と見込まれます。ライカ M用と異なり、ミラーレス一眼向けでは専用のビューファインダーが必要なくなるため、さらなる低価格が実現したようです。レンズ構成は7群11枚で、ED(特殊低分散)ガラス1枚、高屈折低分散ガラス4枚を使用しています。銘匠光学 TTArtisanのレンズ全体にいえますが、金属パーツを多用した質感が高く、ずっしりとした仕上げは所有欲を刺激する作りです。最大径約67×長さ78mmで約440gという大きさ、重さも手のひらにしっくり収まりながら、十分な重量が感じられます。また、最短撮影距離が17cmと近接撮影にも強いのも魅力です。
35mm判フルサイズ用の本格的な魚眼レンズといえば、安くなったとはいえ5万円を覚悟しなくてはいけなかったところに約3万円の本レンズは非常に魅力的です。絞り開放のF2.8から中央部分の解像力は非常に高く、好きな絞りを選択して撮影が楽しめます。注意したいのは周辺部分です。おそらく、銘匠光学 TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeは、被写体に対するピント面が歪曲したレンズ設計のようで遠景の風景撮影などでは周辺部分が被写界深度内に入るため、気にならないのですが、近接撮影では遠景の撮影に比べて、周辺部の描写があまくなるように感じられます。この点をあらかじめ理解しておくと、本レンズは手軽な価格で最新の35mm判フルサイズの各社ミラーレス一眼で使用できる素晴らしい1本です。

●名匠光学 TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye
レンズ構成:7群11枚
最大径×長さ:Φ67×78mm
質量:約440g(マウントによる変動あり)
実勢価格:30,000円前後(税込)
※2020年6月独自調べ

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
学研さんのCAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/)でも
レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。
焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
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