Viltrox PFU RBMH 85mm F1.8 STM + Manfrotto XUMEで「あと少し寄りたい」を解決する 小山壯二

Viltrox PFU RBMH 85mm F1.8 STM + Manfrotto XUMEで「あと少し寄りたい」を解決する 小山壯二

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Manfrotto XUME マグネットフィルターフレーム

Viltrox PFU RBMH 85mm F1.8 STMは最近購入したお気に入りのレンズですが、最短撮影距離が長めの85mmの大口径レンズです。しかし、ぼけを楽しんでいると「もう少し寄りたい」という気持ちに頻繁になります。

FUJIFILM X-T3+Viltrox PFU RBMH 85mm F1.8 STMに装着

レンズを変えないで選択出来る接写のツールは大きく2つに分かれ、レンズとボディーの間に装着する「接写リング」か、レンズ前にフィルターのように装着する「クローズアップレンズ」です。
接写リングは一度カメラからレンズを外すため、現場では繁雑な作業となりレンズを落としたり、カメラに埃が入るなどのリスクがあります。クローズアップレンズはスクリュー式のため焦るとなかなかスムーズには装着できません。
最近見つけた小物でスクリューではなくマグネットの力で簡単にフィルターの脱着ができる、「マンフロット Xume」システムです。
レンズ側にマグネットが埋め込まれたリング、フィルター側に磁力でくっつく素材のリングをねじ込んでおき、必要な時にフィルターをくっつけるだけです。

左がレンズ側、右がフィルター側

マグネットを埋め込んでいるためかレンズ側が少し太い

お気に入りのViltrox 85mmF1.8に 72mmNo.1クローズアップレンズをセットしました。

くっつけるとこんな感じで直接何かにぶつけない限り簡単には外れません。ちょうど良い絶妙な強さです。リングだけをくっつけてしまうと、細いリングなので指の掛かりがなく、分離するのに意外にも苦労します。

フードによっては指が入らず取り外しが困難です。

装着前の最短距離で撮影。レンズ前約70cm、写る範囲はA4より少し広く寄れない85mmの典型ですね

クローズアップレンズNO.1装着時の最短距離で撮影。レンズ前約40cm、写る範囲は8cmX12cmで幅木より少し狭く一般的には十分です。

まとめ
使い勝手はとっても良く、癖になりますが幾つか小さな問題点もあります。
従来のレンズフロントキャップを使うにはリングを外す必要があります。同システムにはレンズキャップもあるのですが、フィルター用リングと価格が変わらないので、リングを追加で購入しレンズ付属のキャップを装着して、マグネットでレンズに着脱しています。

デジタルカメラで使うフィルターは、ND、PL、クローズアップ、ソフト等あまり多くはありません。マグネットのシステムとして用意しておくと良いでしょう。

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小山壯二
株式会社プロテック代表取締役
いち早くデジタルフォトに取り組み、画像処理前とアナログ時代に培った撮影テクニックで、
精⼀杯写真を撮影する。テスト記事を中⼼にカメラ雑誌への執筆も数多くこなしてきた。
最近はパノラマ撮影など、写真に関する好奇⼼はいまもって旺盛。