Amazonベーシック カメラリュック 一眼レフ用 ラップトップ収納可 22.8L ブラック(内装色グレー)は本当に惜しい!
Amazonベーシック カメラリュック 一眼レフ用 ラップトップ収納可 22.8L ブラック(内装色グレー)は本当に惜しい!
約3,300円とは思えないすばらしい仕上がり
「Neewer 2-in-1車輪付きカメラバック スタイルII 7,999円を入手1カ月報告 齋藤千歳」で紹介したカメラバッグに納得がいってないので、さらに新しいカメラバッグを購入しました。
今回は「Amazonベーシック カメラリュック 一眼レフ用 ラップトップ収納可 22.8L ブラック(内装色グレー)」です。
実勢価格はなんと! 3,264円と購入にするほうが不安になるほどの価格となっています。
いわゆるAmazonベーシックというやつです。
名前が長すぎるので、以下「Amazonベーシック カメラリュック 22.8L」と呼称します。
20Lを越える大容量カメラバッグとしては、信じられないような価格です。
まずは全体を見ていきます。
細部までよくできた恐ろしいほどのクオリティ
なんとも言えない違和感が……
有名なカメラバッグブランドなどのものに比べるとクッション材の量というか、厚さといった部分が感覚的に3〜4割少なく、薄いといった印象以外はとても約3,300円バッグとは思えないクオリティなのです。
Amazonは世界中のカメラバッグ屋を潰す気か……と思うほどでした。
しかし、なにか違和感があるのです。
深く考えずに、バッグのレンズなどを入れてみました。
カメラバッグが閉まらないのです
あまり考えずにカメラバッグのなかにレンズやボディなどを詰めてみました。
150-600mmクラスの超望遠ズームとレンズ4本、ボディ2台、予備のバッテリーなどが収まったようにみえます。
ただし、この状態でバッグを閉めてみようしたところ、左奥のレンズがバッグからはみ出しているために閉まりません。
さらにもう一点注目してほしいのが、カメラバッグ内部のクッション仕切りのレイアウトです。
バックパックを背負ったときに、超望遠系のレンズの上にカメラボディがくるように設計されてるのが一般的だと思います。
しかし、Amazonベーシック カメラリュック 22.8Lは逆になるのです。
レンズを装着したままバッグに収納するにしても、別々にする収納するにしてもカメラボディへの負荷が大きそうで、ちょっと怖いですよね。
特に35mm判フルサイズのミラーレス一眼カメラなどではボディは小型化、レンズが大型化する傾向があるので気になります。
そこでクッションの位置を変更して、レイアウトを変更しました。
わずか3〜4cmが大きな差になります
クッションのレイアウトを変更するともっとも長いクッションが斜めにカットされているので、はっきりと気付くのですが、Amazonベーシック カメラリュック 22.8Lの商品ページにも書かれているように、このバッグのメイン収納スペースは背負ったときに上になるほうに向けて少しずつ浅くなる構造となっています。
もっとも深い部分で約12cm、中間部分が約11cm、もっとも浅い部分が約7.5cmという仕様です。
別に大きな問題は感じませんよね。
でも、これが大問題なのですよ。
収納できるレンズの数が2本以上異なります
Amazonの商品解説ページによるとAmazonベーシック カメラリュック 22.8Lは大きさが約50.0×40.0×29.0cmで、前回紹介した「Neewer 2-in-1車輪付きカメラバック 荷物用ケース 防水 耐久性 耐衝撃性の取り外し可能なパッド付きコンパートメント、隠しプルバーとストラップカメラ、三脚、空中撮影用レンズ用」は大きさが約49x33x20cmで、写真のとおりレンズやカメラの収納部分はさほど大きさが変わりません。
しかし、最近のF4.0やF2.8通しといった明るめのズームレンズはだいたいレンズの長さが12cm以上、フロントとリアのレンズキャップをするとさらに長くなります。
そのため、Amazonベーシック カメラリュック 22.8Lでフタが閉まるようにレンズやカメラを収納すると下の写真のようになります。
レンズの長さが12cmを越えるような大型レンズは横にして収納することになります。
すると、収納できるレンズが数は一気に減ってしまいます。
これに対して、レンズの収納部分が約3cm程度深い「Neewer 2-in-1車輪付きカメラバック 荷物用ケース 防水 耐久性 耐衝撃性の取り外し可能なパッド付きコンパートメント、隠しプルバーとストラップカメラ、三脚、空中撮影用レンズ用」に同じ機材を収納すると下の写真のようになります。
ほとんどカメラバッグの大きさは変わらないですが、収納スペースの深さが3cm前後違うだけでレンズやカメラを収納できる量に大きな差が出てしまいます。
さらに皮肉なことなのですが、現在発売されている35mm判フルサイズミラーレス一眼カメラは横幅が13cm前後というものが多く、収納部分がもっとも深くても約12cmのAmazonベーシック カメラリュック 22.8Lでは縦に収納できないカメラボディが、3cm前後収納スペースの大きなカメラバッグでは縦に収納できるのです。
そのため、全体の収納量にはさらに差が付いてしまいます。
信じられないくらいコストパフォーマンスがよくクオリティも高いため、わずか3cmが本当に残念です
Amazonベーシック カメラリュック 22.8L は、こんなよくできたカメラバッグがわずか3,000円ちょっと購入できるなんて本当か! といったレベルのクオリティです。
しかし、わずかにちぐはぐな部分が残念といえます。
20Lを越えるようなカメラバッグを購入するユーザー層は、大口径のズームや単焦点を使う方が大部分である想定されるのでレンズやカメラの収納スペースの深さをもっとも深い部分で約12cmしかないことは収納に非常に不利です。
また、デザイン的な意図もあったのかもしれませんが、バッグ上部にいくほど薄くなるデザインしたために、もっとも深い部分でも12cmしかないことで収納量が少なくなっているのに、レンズやカメラの収納部分がもっとも浅いところでは約7.5cmしかなくないことに気付くと、単純に真四角なカメラバッグにしてくれればもっと使いやすいのにと思ってしまいます。
さらに、17インチのノートパソコンまでというパソコンの収納スペースも疑問です。
この構造のカメラ用バックパックは三脚を立てて撮影する際などは、カメラバッグを地面に置いて、フタを空けた状態で各種撮影操作を行うのが一般的だと思います。
その際にクッションは入っているとはいえ、17インチのノートパソコンの上にカメラおよびレンズ機材一式を並べたようになる収納レイアウトは、個人的にはかなり恐怖を感じます。
地面が平らでもかなり怖いのですが、撮影場所は不整地のことが多いのでかなりの勇気がいるのではないでしょうか。
また、このパソコンの収納スペースがなければ、さらに値段も安くなり、あと3cmのレンズ・カメラの収納スペースの深さが確保できたのではないかと思ってしまいます。
私の想像力不足なのかも知れませんが、ノートパソコンが入らなくてもよい気がするのです。
クルマで撮影旅行などなら、撮影時にパソコンがいっしょに入るメリットはあまりないですし、飛行機などを利用しての撮影旅行ならパソコンはきっとホテルなどに置いていきますよね。
移動の際にパソコンやカメラなどの壊れやすいものをひとつにまとめたいということなのでしょうか?
撮影時にパソコンをつないで大画面で確認しながらということなら、おそらくいまやタブレットを使うと思います。
パソコンが入る方が便利という方もいるのでしょう。
であれば、パソコンの収納スペースを省いて、レンズ・カメラの収納スペースをあと3cm程度深くしたモデルを3,000円以下で出してもらえると最高なのですが……。
大型のレンズを収納したい私にとってわずか3cmの深さの問題は解決できそうだからこそ、とても残念です。
とはいえ、Amazonベーシック カメラリュック 22.8Lは約3,300円という価格を考えると誰でもひとつはもっておくと便利なカメラバッグといえます。
そんな大きなバッグに入れるほど機材がないという方にとっても、余ったスペースに着替えなどを詰め込めば、カメラバッグひとつで海外旅行にも行けてしまう活躍の幅が広いバッグです。
そう考えると、パソコンの収納スペースは必要でしょう。
できれば、いまの仕様はそのままで、3cm収納スペースが深くなるとよいのですが……。
現状でも、だれでもひとつはもっておきたいカメラバッグといえますが、Amazonさん! あと3cmの問題が解決したマイナーチェンジに期待しています。
■商品の購入はぜひ、こちらから。
「Amazonベーシック カメラリュック 一眼レフ用 ラップトップ収納可 22.8L ブラック(内装色グレー)」
「Neewer 2-in-1車輪付きカメラバック 荷物用ケース 防水 耐久性 耐衝撃性の取り外し可能なパッド付きコンパートメント、隠しプルバーとストラップカメラ、三脚、空中撮影用レンズ用」
齋藤千歳 Saito Titoce Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、 カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。 月刊カメラ誌の編集者を経て、カメラ・写真および北海道関連の 電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。 中小企業庁委託事業「ミラサポ」派遣専門家 ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、 北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。 Facebookはtitoce.saitoです。 カメラ・写真および北海道関連のよろずお仕事承ります。