腹より揺れる携帯を「マウンテンハードウェア シングルトラックレースベストパック」なんとかする 齋藤千歳

腹より揺れる携帯を「マウンテンハードウェア シングルトラックレースベストパック」なんとかする 齋藤千歳

走ると腹の肉より揺れるスマホをなんとかしたい

毎朝の鏡のなかに○ザップのBeforeみたいなおっさんを発見すると、走りたくなり、ちょっと痩せたり、雪が降ったりすると走るのをやめてしまうので、永遠の初心者ランナーである私です。
そして、季候もよく、よく肥えたので走りたくなったのですが、腹の肉は仕方ないにせよ、スマホとイヤホンのコードが走る度に揺れるのが気になって仕方ありません。
まあ、それを走らない理由にしたい部分もあります。
この不快さを解決するのに「なんかランニング用のバックパックみたいなやつがあったような〜」と思いました。
名称がわかりません。
バックパックなのか、ベストなのか……。

アウトドア用品で困ったときは千歳は「レラ」

アイヌ語で「風」と言う意味をもつ、新千歳空港すぐそばのアウトレットモール「レラ」は人口10万に満たない千歳市にありながら、アウトドアスポーツショップが15軒もあり、こんなもの普通使わないよねと思うようなアウトドア用品が掘り出し物価格で並ぶことも多い場所です。
商品を指し示す言葉がわからないので、まずは扱っていそうな店舗を適当にみていきます。

THE NORTH FACE(ザノースフェイス)にて「ベスト Endurance Vest S」を発見。
試着などをしてみて、なんとなくトレイルラン用のバックパックとかいうと通じるのかと当たりをつける。
水を入れるパックと走りながら飲むための「ハイドロ」などと呼ばれるシステムを付属しているものも多いようです。
いや、そんな長く自然のなかとか走らないわけですよ。
店員さんは「やっぱりこういうの背負うと上級ランナー感が出ますね〜」と完全に購入意欲をそいでいることには気付かない発言を……。
「近所をちょっと走りたいだけなのですよ」。

ロシニョール(ROSSIGNOL)のアウトレットショップでもかなり本格的なラン用のバックパックを試着し、最後にマウンテンハードウェア(Mountain Hardwear)のショップで試したのが、今回入手した「マウンテンハードウェア シングルトラックレースベストパック」です。

商品名にやる気がありすぎて、ちょっと引きます。ちなみにマウンテンハードウェアの千歳レラ店はほとんどの場合WEBよりもお得なことが多く感じます。

背中側にはバックパック? というか、大きなポケットが付いています。容量は5Lです。

タウンユースはしないと割り切った
購入前は、小さめのバッグとして、普段使いもできるのではないかと考えたのですが、よりタイトでポケットなどにものを入れても揺れないものを選択すると、完全にミゾウチから上を覆う小さくタイトなベストになっていきます。
ファション性のあるものにすると収納したものが揺れやすくなるので、バックパックの容量も5Lと小さいものとし、実際に普段走るときにはバックパック部分にはなにも入れない、ランニング以外では使わないという割り切りで「マウンテンハードウェア シングルトラックレースベストパック」を入手しました。

右上のファスナー付きのポケットには小銭を入れています。

右下のポケットにはコンパクトデジカメを収納、ちょっと重いのでもしかするとスマホだけになるかもしれません。

左上の小さなポケットには鍵が入っています。

左下の大きなポケットには今回の目的であるスマホを収納しています。また、ポケットの上にプラスチックのフックが用意されているのも入手を決定した要因です。

やや大仰ですが、走るのはすごく快適
ランニングの際に必ずもっていきたいものは「スマホ」「イヤホン」「小銭」「カギ」の4つが絶対ではないでしょうか?
もしかすると小銭は「電子マネー」、家のカギは「スマートロック」なので、「スマホ」と「イヤホン」だけでいいという方もいるのかもしれません。
とはいえ、4つの必須アイテムを実際にポケットなどに入れて走るとかなりイライラするはずです。
意外と重くて揺れるのがスマホ、特に大画面のスマホはかなり不愉快です。
イヤホンはコードがバタつき、耳に装着しているイヤホン部分が振動でズレたり、ハズレたり、できるだけコードを短くしてバタつきを抑えたくなります。
そして小銭とカギはいっしょに入れるとジャラジャラと音が発生しいやになることも多いのではないでしょうか。
「マウンテンハードウェア シングルトラックレースベストパック」は、これらの問題はほぼ完全に解決してくれました。
まずは、右上の小さなファスナー付きポケットに収納した小銭。できれば折りたたんだ1,000円札1枚だけにすると完全に音の発生がなくなり快適です。
お札がラップで包まれているのは、若くてキレイなコンビニの店員さんなどに「フー、フーいいながら入ってきた汗だらけの太ったおっさん、湿った金で支払いするじゃねーよ、キモいんだよ」と思われたくないためにラップで包んであります。
近いうちに電子マネー化しよう! でも、道の駅の野菜コーナーは電子マネーに対応してないかもしれません。
いや、スマホ全体が汗で湿って、曇ったような状態になっていると……。
という、おじさんの被害妄想によりラップされています。
逆にそういう目で見られたいという方は、ラップなしで湿ったお札で支払いをすると楽しめるのかもしれません。
同じようにラップされている左上の小さなポケットに収納されたカギがラップされているのは、カギが汗で湿らないようにではなく、ポケットのなかであまり動かないようにするためです。
右下の大きめのポケットは、空きでもよかったのですが走っているとカラスが千歳川から淡水性の貝を捕まえてきて、アスファルトなどを利用して割って食べる様子などを目撃することなどもあり、職業柄せっかくならスマホよりも高画質に撮影したいと考えてコンパクトデジカメが入れてあります。
今回の最大の目的である走っているときのスマホとイヤホンの揺れを気にしないで快適に走りたいと実現するために「マウンテンハードウェア シングルトラックレースベストパック」の入手を決定した理由はスマホを収納した左下の大きなポケットに上に配置されたプラスチック製のフックにあります。
スマホ本体は、それなりにフィット感のある収納スペースに入れるとあまり揺れなくなるのですが、イヤホンのコードの揺れは、その揺れからイヤホン自体がズレたり、ハズレたりする不快な現象の原因になります。
そのため、イヤホンのコードをできるだけ固定しておきたいのですが、プラスチックのフックは写真のように、この役割を見事に果たしてくれます。
スマホとイヤホンを接続、丸めたイヤホンのコードをプラスチックのフックの引っかけて固定、さらにベスト自体を身体に密着させるためのストラップで固定してから、耳にイヤホンを装着するとほとんど揺れが発生しなくなります。

「マウンテンハードウェア シングルトラックレースベストパック」は、お腹の肉以外の余計なものが揺れずに快適に走りたいという要望に見事に応えてくれました。
少しだけ不満な点をいうならば、このベストを着るとデザイン上の揺れるお腹の贅肉が強調されることでしょうか。
これは走り続ければ、解決すると信じています。

■商品の購入はぜひ、こちらから。
実際に買ったのは「マウンテンハードウェア シングルトラックレースベストパック」

ギリギリまで悩んだのは「THE NORTH FACE(ザノースフェイス) ベスト Endurance Vest S」

 

齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
 カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、カメラ・写真および北海道関連の
電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
中小企業庁委託事業「ミラサポ」派遣専門家
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
 カメラ・写真および北海道関連のよろずお仕事承ります。