Nikon NIKKOR Z 14-30mm f/4.0 S レンズデータベース 齋藤千歳の結論

Nikon NIKKOR Z 14-30mm f/4.0 S レンズデータベース 齋藤千歳の結論

※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズを結論部分を掲載したものです。
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超広角ズームの現実的な選択肢
ミラーレス一眼のメリットを生かした現実的な超広角小三元レンズ

 「一眼レフからミラーレス一眼になると、カメラの構造が簡素化されて、小さく軽くなって値段も安くなるに違いない」と期待していた方も多いのではないでしょうか。私もそんなひとりでした。現実にカメラは小さくなりましたが、価格はさほど下がりませんでした。それ以上にショックだったのが、おしなべてレンズが大きく、高くなったことではないでしょうか。多くの35mm判フルサイズ機が5,000万画素近い解像力をもつ現在、レンズに求められる性能の基準が変わったのが原因でしょう。特に「大三元」などと呼ばれるF2.8通しのズームレンズなどは、大きさ、価格ともに一般ユーザー向けとはいいがたいところもあります。そこでデジタル一眼レフ時代から「小三元」と呼ばれていたF4.0通しのズームに期待してしまうのは必然でしょう。最初に発売されたNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sは、Zシリーズボディを購入する際にキットレンズとして必ず手に入れることをおすすめする高性能レンズです。2本目のニコン ZシリーズF4.0小三元として発売されたのが、 NIKKOR Z 14-30mm f/4.0 Sになります。結論からいうならば、本レンズはミラーレス一眼Zシリーズに乗り換えたメリットを十分に享受できる性能です。広角14mmスタートの超広角レンズとは思えないスマートな前玉デザイン、9cmを切る長さとレンズ径で500g以下に抑えられた軽量コンパクトな設計。35mm判フルサイズ用の14mmといえば前玉の大きく膨らんだ出目金レンズが一般的で、丸型のねじ込み式フィルターは使えないのが常識でしたが、本レンズでは82mm径のフィルターが使用できます。これは撮影する側としてはうれしい進化です。非球面レンズをぜいたくに使った本レンズは、画質も十分以上で画面全体で高解像を発揮させるなら広角端はF5.6前後、望遠端がF8.0くらいがおすすめの絞りです。ミラーレス一眼カメラならではの小型軽量を生かしながら高画質で高いコストパフォーマンスを発揮するF4.0小三元のNIKKOR Z 14-30mm f/4.0 Sは Zシリーズレンズシステム構築の柱のひとつとして、非常に現実的な選択といえます。

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
 カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、カメラ・写真および北海道関連の
電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
 カメラ・写真および北海道関連のよろずお仕事承ります。