SAMYANG 20mm F1.8 ED AS UMC 機種別レンズラボ 齋藤千歳の結論

SAMYANG 20mm F1.8 ED AS UMC 機種別レンズラボ 齋藤千歳の結論

※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズを結論部分を掲載したものです。
※解像力・ぼけディスク・周辺光量落ち・最短撮影距離の実写チャートによる詳細な評価などもご覧いただくにはぜひ完全版である電子書籍をご覧ください。

明るい広角レンズを低価格で
1本あると撮影や表現の幅を広げてくれる明るい広角レンズはとても便利

 SAMYANG 20mm F1.8 ED AS UMCは、35mm判フルサイズセンサーにも対応する焦点距離20mmの広角レンズ。Nikon F、Canon EF、PENTAX K、Sony A、Canon M、FUJIFILM X、Sony E、マイクロフォーサーズマウントに対応するものがそれぞれラインアップされている。最大の特徴は20mmでF1.8という明るさ。レンズ構成は12群13枚で、2枚の非球面レンズと3枚の低分散ガラスレンズを採用し、優れた画質を実現しているという。ゴーストやフレアを抑制するためのUMCコーティングが施されている。また、レンズマウント部分にはカメラボディの情報のやりとりをするための電子接点なども搭載しないマニュアルフォーカスレンズになっている。絞り羽根枚数は7枚。
 20mmの広角でありながら、開放F1.8と非常に明るいSAMYANG 20mm F1.8 ED AS UMC。20mmF1.8だと、軽く10万円を超える価格を覚悟するところだが、実勢価格は72,000円前後と、さすがSAMYANG。庶民の味方という価格設定となっている。現実的に購入可能だとわかると気になるのが、描写性能だ。現在、純正レンズなどほとんどは、カメラが装着したレンズを認識、撮影時にリアルタイムで各種画像補正を行うのが常識である。情報交換用の接点すら搭載されないSAMYANG 20mm F1.8 ED AS UMCは純粋なレンズの光学性能だけで、画質を確保する必要がある。特に絞り開放での描写を心配したが、解像力チャートの結果を見るとカリカリにシャープという描写ではないが、実写撮影で不満を感じるシーンはほぼ皆無であった。周辺光量落ちについては、開放付近でかなり大きく発生するが、先に認識していれば、写真を見る人の視線を誘導する効果として活用できる。どうしても消したいときはRAWで撮影して現像時に調整しよう。20mmでのF1.8という明るさは、単純に大きなぼけや暗所でのシャッタースピードの確保など、撮影をとても楽にしてくれる。リーズナブルな価格で、実用十分な画質、なによりもその明るさが魅力の本レンズ。広角単焦点を検討するならぜひ対象に加えたい。

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
 カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、カメラ・写真および北海道関連の
電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
 カメラ・写真および北海道関連のよろずお仕事承ります。