Nikon NIKKOR Z 50mm f/1.8 S レンズデータベース 齋藤千歳の結論
Nikon NIKKOR Z 50mm f/1.8 S レンズデータベース 齋藤千歳の結論
※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズを結論部分を掲載したものです。
※解像力・ぼけディスク・周辺光量落ち・最短撮影距離の実写チャートによる詳細な評価などもご覧いただくにはぜひ完全版である電子書籍をご覧ください。
ニコン史上最高の50mmの1本
伝統と呪縛のFマウントから開放された新世代の標準レンズ
ニコンのWEBページのNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sの製品特長の最初の一行は「Zマウントだからこそ実現したレンズ配置により、従来を大幅に上回る新次元の光学性能を実現。」となっています。「また、大げさな〜」と思ったことは事実です。そして、そんなに変わったなら、ニコン純正の現行Fマウント用50mmと58mmも同じ時期に電子書籍「レンズデータベース」を制作して、傾向の違いをはっきりさせようと考え、実行しました。この結果、2019年1月時点でNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sは、ニコン史上最高の50mmの1本であると筆者は確信しています。2019年中には58mmF0.95、2020年には50mmF1.2の発売が予定されているので、2本のレンズの傾向によっては、NIKKOR Z 50mm f/1.8 SがZレンズとしては普通になるのかもしれません。しかし、レンズの味の部分に言及しないのであれば、絞り開放から被写体を忠実にそのまま写し、画面中央から周辺部分まで均一で高い解像力は追求することは、レンズの光学性能を正直に追求する王道だと思います。NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sは、この当たり前の光学性能が非常に高いのです。掲載した解像力チャートの結果を見てもらうと分かると思いますが、中央部分はもちろん、周辺部分まで絞り開放のF1.8から極めてシャープに描写します。一方、Fマウントでもっとも新しい標準レンズであるAF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gは、レンズの味(収差のバランスなど)を徹底的に研究した三次元的ハイファイで設計されており、2本のレンズの描写傾向の違いは非常に興味深いものになっています。詳しくは「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G レンズデータベース」を併読ください。NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sは、Fマウントレンズでは実現できなかった、絞り開放からの画面全体を均一で高い解像力で描写するという意味では、ニコン史上最高の50mmの1本といえるでしょう。ただし、50mmF1.8とは思えない大きさと価格であることは否めません。しかし、Fマウントという制限から開放されたニコンの新次元の描写を感じるレンズです。
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齋藤千歳 Saito Titoce Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、 カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。 月刊カメラ誌の編集者を経て、カメラ・写真および北海道関連の 電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。 ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、 北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。 Facebookはtitoce.saitoです。 カメラ・写真および北海道関連のよろずお仕事承ります。