齋藤千歳・ハルビンにいってきました002 辛くて痺れて酸っぱくて甘いヤンゴォフーのマーラータンをぜひ

前回は、海外旅行に行った食べ物の話にも関わらず、機内食がいまひとつという話でした。
せっかく妻の地元に帰省したなら、ハルビンのおいしいものの話をしろというご意見はもっともだと思います。
そこで今回は、妻と帰省すると2日に一度は食べる「杨国福麻辣烫(ヤンゴォフーマーラータン yang guo fu ma la tang)」を紹介します。

今回最初に食べた杨国福麻辣烫のお店。

2回目に食べたお店。

杨国福麻辣烫は、ハルビンだけの特別なお店というわけではなく、スープの作り方などが統一されている程度のややゆるめのチェーン店です。
妻は大学生のときからハマっており、帰省するとチャンスがあえば、昼食、おやつ感覚で頻繁に食べています。
あまりキレイなお店ではないことが多いので、私は最初あまり好きになれなかったのですが、そのスープを口にしてから、すっかりハマっています。

まずは、ちょっと独特の注文方法から解説します。

店内設置された冷蔵棚? から好きな具材を選びます。

杨国福麻辣烫の店内には、冷蔵棚? が設置されており、さまざまな具材を並んでいますので、好きな具材をトングを使ってボールに入れていきます。
その具材の重さで値段が決まるので、ケチなうちの妻は「練り物は重いからダメ」だといいます。
私は中国国内向けの練り物はちょっと安全性に不安があるので、この点はありがたいです。
各種野菜に、練り物、豆腐関連の具材などが豊富になっています。
ラーメンやうどんのような麵類もありますので、セレクトのバランスによっては、杨国福麻辣烫ラーメンのように仕上げることも可能です。
うちの場合は、せっかくなので野菜多め、麵類少なめでセレクトしています。

選んだ具材の重さを量って会計をするカウンター。

具材のセレクトが終わったら、レジカウンターの行きます。
ボールに入れた具材の重さを量ってもらい料金を支払いましょう。
価格がよくわからないときは、30元くらいを突き出すと、必要な会計をしてくれるはずです。
また、飲み物がほしいときは、だいたいレジの近くに扉がガラス製の冷蔵庫がありますから、勝手に開けてほしい飲み物を取り出し、レジに並べるといっしょに会計してくれます。
お店によって飲み物の価格は異なりますが、飲料水が2元前後、ジュースが4元前後、ビールで5元前後のことが多いです。
会計をすると、完成時の呼び出し番号札をくれます。
中国語で番号で呼び出されても……という方、だいたい大丈夫です。
完成するとこちらが番号わからなくても、ほとんどの場合カウンターの方が教えてくれますから。

完成した杨国福麻辣烫

カウンターで麻辣烫を受け取ったら、まずは調味料を加えずに、そのまま味わってみてください。
これをベースにカウンター横、もしくはフロアの隅に置かれた調味料置き場に行き、各種調味料を加えて、自分の好みに味を仕上げます。
うちの妻に言わせると、麻(マー:痺れて)で辣(ラー:辛くて)、酸(スアン:酸っぱくて)、甜(ティアン:甘く)、仕上げるのがコツだそうです。
タイのトムヤムスープみたいですよね。
脇から見ていると麻辣酱(辛くて痺れる調味料)、お酢、砂糖、そして茶色のペースト状の芝麻酱(ゴマペースト)を多めに入れるのがおいしく仕上げるコツだといいます。
妻が杨国福麻辣烫を愛する理由のひとつがスープのおいしさプラス、芝麻酱(ゴマペースト)を自分の好きな量入れることができる点だそうです。
どうも芝麻酱(ゴマペースト)は原価が高いようで、お店によっては自由に入れられる調味料に入っていないことがあります。

味については、中国のトムヤムスープといった感じで、複雑で辛いのに、なぜか優しいというちょっとほかでは再現できない味になっています。
私は、このスープの味が再現できたら、日本で麻辣烫ラーメンの店を出したいと思っているくらいです。
具材はいらないから、スープだけずっと飲んでいたい、そんな味になっています。

ぜひ、一度挑戦していただきたい杨国福麻辣烫ですが、チェーン店なのでハルビンの限らず多くの場所にあるようです。
そのため、探し方のコツについても、解説します。
まず、お使いのスマホに「百度地图(百度地図・bai du di tu)」をインストールしておきます。
中国国内は基本的にGoogle Mapなどが使えないのでインストールしておくとなにか便利です。
「百度地图」を立ち上げて「「杨国福麻辣烫(yang guo fu ma la tang)」で検索するのがおすすめです。
私たちは、今回のハルビン旅行で、お腹が空いたので市内で検索すると数百m程度の距離で発見することができました。

ハルビン以外の中国各地にもチェーン展開しているようなので、中国を訪れたら一度検索してみてはどうでしょうか。

※中国国内における食べ物に関する衛生概念などは、日本とは異なります。そのため、ブログ記事で紹介した食品によって、なんらかのトラブルや被害などがあっても自己責任でお願いします。

齋藤千歳 Saito Titoce
Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
月刊カメラ誌の編集者を経て、カメラ・写真関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
Facebookはtitoce.saitoです。
カメラ・写真のよろずお仕事承ります。現在、まちライブラリー@千歳タウンプラザで写真展示を行っています。