齋藤千歳・Kenko M MOUNT ADAPTERでVoigtländerレンズを使う001 どうせ撮るならかっこいいほうがいいじゃない

つい先日、Sony α7 IIに外部モニターを接続して撮影すると便利だという話をさせていただきました(「齋藤千歳のスマホのほうがうまく撮れる気がするので、Feelworld FH7を導入しました!」)。しかし、外部モニターを接続して撮影すると三脚を使用する頻度が上がります。その結果、自分の写真は撮影位置の自由度が低く、アングルなども中大判的になりがちでつまらないのではないだろうか? いや、そうに違いないという、新たな悩みを抱えています。そうです。ようは飽きてきたのですね。そんななか、自宅を整理していると、いまは使ってはいないVoigtländerレンズを発見しました。

発掘? 発見されたVoigtländerレンズは4本。すべてLマウントやL39マウントと呼ばれるスクリューマウントです。

発見したVoigtländerレンズは4本。COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 C-type、COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 P-type、NOKTON 50mm F1.5 Aspherical(シルバーとブラックペイント)です。35mm判フルサイズ対応なのに、小さいし、デザインはクラシックだし、たまらんと思ったわけです。このまま、押し入れの奥でかびるまで放置するのはかわいそうだ、なんとかしなくてはといった気持ちになりました。そして同時に発掘? されたのがSony NEX-C3。2010年6月の発売時には世界最小最軽量のミラーレス機でした。操作系が私の好みに合わず、あまり使うことなく放置されていたのです。ただし、Sony α7 IIと同じEマウントでバッテリーも共通という点ではサブ機としては、まだなんとかなるかもしれません。有効画素数は約1,620万画素でAPS-Cサイズの撮像素子を採用しています。これにゆるーい気持ちでVoigtländerレンズをつけたら、ゆるーい気持ちで、また違った写真が撮れるのではないでしょうか。そのために、必要なのがSony EマウントのカメラにLマウントのレンズを装着可能にするマウントアダプターです。

実際に用意したのは日本国内製で高精度のKenko MOUNT ADAPTER M-SONY E(左)とKenko L-M変換リング28-90(右)です。

Sony EマウントのカメラボディにLマウントのレンズを装着するために用意したのは、Kenko MOUNT ADAPTER M-SONY EKenko L-M変換リング28-90です。レンズのLマウントからMマウントへの変換はアダプターリングを使い、カメラ側のEマウントをMマウントに変換して装着するのが一般的です。

とりあえずCOLOR-SKOPAR 35mm F2.5 C-typeを装着してみました。なんか、撮影したくなってきました。いい感じです。

標準キットのズームレンズのSony E18-55mm F3.5-5.6 OSSを装着した様子。なにも悪くはないのですが、さほどの萌え感はないのです。

純正のキットズームレンズはズームもできますし、AFでのピント合わせも可能、なにも彼に悪いところがあるわけではないのです。しかし、Kenko MOUNT ADAPTER M-SONY EとKenko L-M変換リングでVoigtländerの単焦点マニュアルレンズを装着すると、なぜか萌え度がアップします。単焦点でマニュアルですから、撮影する前から不便なのはわかっています。しかし、不便さは必ずしも撮りたいという意欲を減退させるわけではないといえるわけです。せっかくなので、ほかのレンズを装着した様子もご覧ください。

COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 P-typeを装着した様子。黒系のレンズを装着しても、締まりがあって、少しクラシックでいい感じです。

シルバーのNOKTON 50mm F1.5 Asphericalを装着しました。シルバーのレンズを装着しても全体の雰囲気は悪くないと思います。

ブラックペイントのNOKTON 50mm F1.5 Asphericalを装着した様子です。シルバーに比べて精悍な印象といえるでしょうか。

次回、以降はVoigtländerのCOLOR-SKOPAR 35mm F2.5 C-type、COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 P-type、NOKTON 50mm F1.5 Aspherical(シルバーとブラックペイント)の4本を使って実際に撮影をしていきたいと思います。人間は、いえ私は使う道具に影響されやすいので、いつもよりも軽い気持ちで、より自由な撮影ができるのではないかと期待しています。多少ピントや構図があまくても楽しんで撮影していることが伝わるような写真が撮りたいと思っているのですが、うまく行くでしょうか。ご期待ください。


齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
 カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、カメラ・写真関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
 カメラ・写真のよろずお仕事承ります。5月には道の駅・ウトナイ湖で写真展示を予定しています。