SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art 実写チャート性能テスト結論

パーフェクト100mmマクロ

解像力に、ぼけ味、色収差の少なさなど完璧といえる撮影結果


SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art/Sony α7R III/105mm/絞り優先AE(F2.8、1/125秒)/
ISO 1250/露出補正:+0.3EV/WB:オート/クリエイティブスタイル:ビビッド
ハイビスカスを撮影、ピントの合った部分のシャープネス、ぼけ味、グラデーションのすべてがハイレベルな描写です。

SIGMA(シグマ) 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論


 SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Artは、35mm判フルサイズに対応するミラーレス一眼向けの、いわゆる100mmマクロです。開放F値がF2.8程度で、焦点距離がだいたい90mmから105mm程度、中望遠のマクロレンズで、商品の形などを変形させず、適度な撮影距離で撮影ができるので、プロの定番レンズとしても知られています。高性能なレンズが多いカテゴリーでもあるのです。2020年10月に発売されたSIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Artは、定番の100mmマクロのなかで、どの程度高性能なのか、多くのユーザーの注目を集めました。まずは概要からみていくと、対応するマウントは、ソニーEとライカ L。レンズ構成は、12群17枚、うちシグマ独自の特殊低分散ガラスSLD(Special Low Dispersion)レンズを1枚使用しています。絞り羽根は9枚羽根の円形絞りです。レンズのサイズは、ソニー Eマウント用で約710g、最大径は約74mm、長さは135.6mm。各種スイッチを搭載したAFレンズですが、レンズ内手ぶれ補正機構はなく、実勢価格は85,000円前後。これまで多くの100mmマクロをテストしてきた筆者にとっても大きな特徴のない普通の100mmマクロレンズという仕様でした。
 ただし、実際に各種実写チャートを撮影した後の印象は、現在もっともパーフェクトに近い100mmマクロレンズだと思っています。100mmマクロは、非常に高性能なレンズが多く、Aに比べるとBのほうが高解像度だが、色収差が多いとか、ぼけはCのほうがきれいだが、解像力で劣るなど、高レベルでの一長一短がありました。SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Artはミラーレス一眼専用とすることで、従来よりも積極的にデジタル補正を活用、その結果として、解像力も、ぼけも文句なし、しかも色収差などもほとんど感じられないパーフェクトな性能を発揮してくれました。とはいえ、カメラ本体のデジタル補正をオフにすると歪曲などが多少発生します。デジタル補正ありき、ではありますがミラーレス一眼専用のメリットを活かした完璧なレンズといえます。


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●SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
レンズ構成:12群17枚
最大径×長さ:Φ約74×135.6mm
質量:約710g(ソニー Eマウント用)
実勢価格:85,000円前後(税込) 
※2020年11月独自調べ

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
学研さんのCAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/)でも
レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。
特選街web(https://tokusengai.com/)でカメラ関連および各種レビューを執筆。
焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
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