LAOWA 11mm F4.5 FF RL 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論

コンパクトさ優先の超々広角

高性能と軽量コンパクト、さらには利便性も追求した11mm


LAOWA 11mm F4.5 FF RL 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論

LAOWA 11mm F4.5 FF RL/Sony α7R III/11mm/絞り優先AE(F8.0、1/320秒)/
ISO 100/露出補正:−0.3EV/WB:晴天/クリエイティブスタイル:ビビッド
室蘭観光の定番ポイントである地球岬。展望台からの眺めで11mm(126度)という広い画角を存分に活かすことができました。


LAOWA(ラオワ)11mm F4.5 FF RL 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論


 LAOWA 11mm F4.5 FF RLは、35mm判フルサイズに対応する11mmの単焦点レンズです。超々広角を得意とするラオワのなかでも単焦点では9mmに次ぐ超々広角レンズになっています。画角はなんと126度です。ソニー E、ニコン Z、ライカ L、ライカ Mマウントに対応するモデルが用意されています。10群14枚、2枚の非球面と3枚の特殊分散レンズを含むレンズ構成で、絞り羽根は5枚です。もっとも驚くべきスペックは、開放F値が4.5とやや暗いですが、質量はなんと約254g、最大径は約58mm、長さは約63.5mmと非常に軽量コンパクトな点。同じラオワのLAOWA 12mm F2.8 ZERO-Dが35mm判フルサイズに対応する超広角としては、高性能でコンパクトなレンズとして知られますが、質量は約610g、大きさは最大径は約67.4mm、長さが約82.2mmであることを考えると驚異的に軽くてコンパクトなのがわかるでしょう。また、前玉が大きくせり出したドーム状になっている、いわゆる出目金レンズが多く、ねじ込み式の円形フィルターが使えないのが一般的な超々広角レンズが多いなか、Φ62mmの円形フィルターがそのまま使えるのもうれしいポイントです。
 使ってみて、はじめに感じることは、当たり前ですが、驚くほど軽い点です。実は高性能な超広角レンズは大きくて重い出目金レンズであることが多く、レンズを傷つけないように気を使いながら、大きく重いレンズを扱うのはやや面倒な作業でした。LAOWA 11mm F4.5 FF RLは、こんな面倒な撮影から開放してくれます。解像力についてはチャートの結果からも、超高性能なLAOWA 12mm F2.8 ZERO-Dに比べると周辺部分の解像力などが及ばない印象です。ただし、価格差はさほど大きくありませんが、質量は半分以下になります。実際の撮影シーンでは、超広角で周辺部まで超高解像よりも、軽くて必要十分な性能を満たしてくれることが重要なことが多々あります。そういう意味では、大きくて重くて高性能といったレンズとは、一線を画した方向性をねらった便利な超々広角レンズがLAOWA 11mm F4.5 FF RLといえます。


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●LAOWA 11mm F4.5 FF RL
レンズ構成:10群14枚
最大径×長さ:Φ58×63.5mm
質量:約254g(大きさ・質量はライカ M用のもの)
実勢価格:約104,000円〜(マウントにより異なる)
※2020年11月独自調べ

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
学研さんのCAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/)でも
レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。
特選街web(https://tokusengai.com/)でカメラ関連および各種レビューを執筆。
焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
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