銘匠光学 TTArtisan 50mm f/1.4 ASPH 解像力・ボケ実写チャート・テスト結論

コンパクトでよく写る50mm

絞ると周辺部までクッキリしっかり解像する優秀な標準単焦点レンズ


TTArtisan 50mm f/1.4 ASPH 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論<

銘匠光学 TTArtisan 50mm f/1.4 ASPH 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論


 TTArtisan 50mm f/1.4 ASPHは焦点工房が日本国内正規代理店を務める銘匠光学の新しい35mm判フルサイズ対応の50mmF1.4です。ライカ Mマウント用レンズですが、本書のテストのように銘匠
光学純正のマウントアダプターTTArtisan M-Eなどを使い、各種ミラーレス一眼に装着することができます。大きさは最大径約57mm、長さ67mm、質量は400g。金属パーツを多用しているため、コンパクトですが、ずっしりとした重みがあります。ぼけの形に配慮した12枚羽根の絞りを採用。AFを搭載しないフルマニュアルレンズです。注目のポイントはレンズ構成になります。8群10枚ですが、ED(特殊低分散)ガラスレンズ1枚、非球面ガラスレンズ1枚、高屈折低分散ガラスレンズ8枚を採用しており、すべてのレンズが特殊レンズです。ややクラシカルなデザインから、ぼけ重視のレンズと思いがちですが、高い解像力を誇る超多画素時代に対応したレンズとして設計されているといいます。
 実際に撮影してみると、中央部は絞り開放から非常に解像力が高いです。F1.4が絞った状態よりわずかにあまいくらいで、基本的にどの絞りでもとてもシャープに写ります。周辺部は、さすがに絞り開放付近では、チャートの0.8を解像するほどのシャープではありません。しかし、絞っていくとどんどんシャープになり、F8.0からF11では、周辺部まで中央部と変わらない高い解像力が得られます。ただし、絞り開放付近では、周辺部に色収差が散見する傾向です。35mm判フルサイズ対応の標準レンズとしては、ちょっと頼りないほどコンパクトなのに、周辺部までの解像力の高さは素晴らしい結果といえます。ただし、解像力にレンズの能力を割り振った結果か、ぼけについては思ったほどの美しさは得られませんでした。ややザワつく傾向です。とはいえ、4万円台という価格帯でマニュアルレンズではありますが、絞り開放から中央部の高い解像力、絞れば周辺部までしっかりと解像する高解像でコンパクト、魅力的な選択肢がまたひとつ増えたと感じます。 


※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズを結論部分のみを掲載したものです。
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●TTArtisan 50mm f/1.4 ASPH
レンズ構成:8群10枚
最大径×長さ:Φ約57×67mm
質量:約400g
実勢価格:45,000円前後(税込) 
※2020年10月独自調べ

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
学研さんのCAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/)でも
レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。
特選街web(https://tokusengai.com/)でカメラ関連および各種レビューを執筆。
焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
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