NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論
200gを切る軽い標準ズーム
35mm判フルサイズに対応し、軽くて、小さく、安価な歓迎すべき1本
Nikon NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3 解像力・ボケ実写チャート性能テスト結論
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3は2020年7月にNikon Z 5と同時に発表された標準ズームレンズです。レンズ構成は10群11枚で、うち非球面レンズが3枚、特殊低分散のEDレンズが2枚採用されています。絞り羽根枚数は7枚の円形絞りを採用。本レンズの最大の特徴は35mm判フルサイズに対応する標準ズームレンズでありながら、質量はわずか約195g、沈胴式で沈同時には長さが約51mmと驚くほど軽量コンパクトなことです。これまでのNikon Zシリーズの35mm判フルサイズのレンズに比べると半分以下という印象になっています。Nikon Z 5のキットレンズにもなっており、常用の標準ズームという位置付けです。最短撮影距離はズーム全域で35cmとなっています。ただし最大撮影倍率の0.17倍はやや物足りない印象でしょう。STM(ステッピングモーター)を採用したAFは動画にも配慮し、静粛性の高いものに仕上がっており、実際の撮影シーンでも確実にピントを合わせてくれました。
小型軽量で、しかも実勢価格が5万円を切るNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3はNikon Z 5ユーザーだけでなく、コンパクトな35mm判フルサイズ対応の純正標準ズームがなかったNikon Z 7、Z 6ユーザーにとっても魅力的なレンズです。1日中撮影していても、カメラとレンズの重さが負担にならないことは大きなアドバンテージといえます。また、写りについては、絞り開放から解像力の高い中央部に比べると周辺部の解像力が弱いのは事実です。しかし、ズームレンズの周辺部の解像力としては完全に価格以上の性能といえます。開放F値が大きく、暗いのが気になりますが、高ISO感度でも画質の低下が少ないZシリーズとの組み合わせでは、気にならないことが多いです。ただし、ぼけという点では、多少物足りなく感じることはあるでしょう。単焦点の明るいレンズと組み合わせて使うのがおすすめといえます。とはいえ、圧倒的な軽さとコンパクトさは撮影を軽快にしてくれます。35mm判フルサイズのZシリーズユーザーなら1本は持っておきたい必携の常用標準ズームレンズといえます。
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●Nikon NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
レンズ構成:10群11枚
最大径×長さ:約Φ73.5×51mm(沈胴時)
質量:約195g
実勢価格:48,000円前後(税込)
※2020年10月独自調べ
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齋藤千歳 Saito Titoce Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、 カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、 カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。 カメラのキタムラさんが運営する ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および 学研さんのCAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/)でも レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。 特選街web(https://tokusengai.com/)でカメラ関連および各種レビューを執筆。 焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。 PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。 ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、 北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。 Facebookはtitoce.saitoです。 カメラ・写真および北海道関連のよろずお仕事承ります。