Tokina FíRIN 20mm F2 FE 機種別レポート 齋藤千歳の結論

Tokina FíRIN 20mm F2 FE 機種別レポート 齋藤千歳の結論

※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズなどから結論部分のみを掲載したものです。
※実写作例、解像力・ぼけディスク・周辺光量落ち・最短撮影距離の実写チャートによる詳細な評価などもご覧いただくにはぜひ完全版である電子書籍をご覧ください。

電子書籍「Foton機種別作例集098 フォトグラファーの実写でレンズの実力を知る Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF 機種別レポート: SONY α7 IIで撮影」から結論部分を抜粋して掲載しています。

F2.0での高画質がいい
大口径の広角単焦点レンズは絞り開放での画質が重要

安心して絞り開放が選択できる1本
 FíRIN 20mm F2 FE MFは、トキナーの高品位ミラーレスカメラ用交換レンズの新シリーズFíRIN(フィリン)の第一弾だ。FíRINはアイルランド語の「Fírinne(真実)」からきており、目の前の真実をそのままに写し撮る高画質なレンズという意味が込められている。対応マウントはソニーEマウント。35mm判フルサイズに対応する明るい大口径広角単焦点レンズだ。光学性能を追求した結果、マニュアルフォーカスのみという仕様は懐古主義的な印象も受ける。しかし、フォーカスリングを回転させると、画像の一部を拡大してピント合わせを行うMFアシスト機能に対応。周辺光量落ち、ディストーション、色収差の光学データをボディに提供し各種補正機能に対応する。さらに距離情報も通信し、ボディ内手ぶれ補正機能を最大限に発揮できるようCPUと距離エンコーダーが搭載された最新レンズである。
 実際に撮影した感想は、金属外装の絞りリング、ピントリングとも所有欲を満たすのに十分な高級感があり、操作が楽しい。そして、何よりも絞り開放のF2.0から、シャープで歪みなどを感じない画質がすばらしい。特に風景写真などでは意図して近くのものを入れない限り20mmのF2.0で遠景にピントを合わせるとほぼ画面全体が被写界深度に収まる。遠景の撮影なら、極論絞りを絞る必要はないのだ。しかし、普通のレンズでは絞り開放では画質が低下することが多く、1段ほど絞るがセオリー。ただし20mmのF2.0を1段絞るとF2.8。20mmのF2.8では、ズームレンズでも実現可能な明るさになる。そのため大口径の広角単焦点には、絞り開放から高画質が要求される。FíRIN 20mm F2 FE MFは開放から高画質で、作例でも開放のF2.0を多用している。開放の画質が高いとぼけ描写もよく、星景や夜景の撮影もとても有利になるのだ。

●Tokina
FíRIN 20mm F2 FE MF
レンズ構成:11群13枚
最大径×全長:Φ69×81.5mm
重量:約490g
価格:90,000円前後 
※2017年3月独自調べ

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
学研さんのCAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/)でも
レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。
特選街web(https://tokusengai.com/)でカメラ関連および各種レビューを執筆。
焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
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