SAMYANG 135mm F2.0 ED UMC 解像力・ぼけ実写チャート性能テスト結論

サムヤン SAMYANG 135mm F2.0 ED UMC 解像力・ぼけ実写チャート性能テスト結論

※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズを結論部分のみを掲載したものです。
※解像力・ぼけディスク・周辺光量落ち・最短撮影距離の実写チャートによる詳細な評価などもご覧いただくにはぜひ完全版である電子書籍をご覧ください。

非常に光学性能の高い135mm


最上級レベルの光学性能を誇るリーズナブルな中望遠単焦点レンズ

 SAMYANG 135mm F2.0 ED UMCはNikon F、Canon EF、PENTAX K、Sony Aの4種の一眼レフマウント用のほか、Canon M、FUJIFILM F、Sony E、マイクロフォーサーズの4種のミラーレス一眼マウント用に対応するレンズがそれぞれ用意されており、対応マウントの多いレンズです。基本設計などは同じですが、マウントにより質量などが多少異なります。本書では、Canon EF向けのものをEOS 6D Mark IIに装着して撮影を行いました。一般的に現在のレンズは電子接点などでカメラとレンズが情報の交換を行い、カメラ側でのデジタル的な補正などを行うのが一般的ですが、SAMYANG 135mm F2.0 ED UMCは電子接点自体がなく、カメラ側での補正効果なども期待できない完全なMFレンズです。カメラ本体によるデジタル補正が期待できず、光学性能のみで勝負しなくてはならないので、純正レンズなどに比べて不利な条件になります。しかし、実際に各種テスト撮影を行ってみると、すばらしい光学性能を発揮してくれました。特に解像力チャートについては、絞り開放のF2.0から周辺部分までしっかりと解像。解像力の向上をねらって絞りを絞る必要性を感じないレベルです。また、ぼけのチャートについても、特殊光学系が低分散(ED)レンズ1枚だけという非常にシンプルなレンズ構成のためか、嫌な色つきやざわつきなどもほとんどなく理想的な結果が得られました。気になる点を挙げるとすれば、カメラ側での補正が行われないので絞り開放付近での周辺光量落ちがはっきりと発生する点です。必要に応じて後処理での対処になるでしょう。とても8万円台の大口径中望遠単焦点レンズとは思えない光学性能が非常に魅力的な1本になっています。光学性能的には最上級レベルといえるレンズですが、一眼レフの光学ファインダーだけでMFでのピント合わせは、条件によってはかなり苦戦するのも事実です。ライブビューやピーキングなどを駆使してピント合わせを行うなら、ミラーレス一眼との組み合わせも検討したいぼけも描写も魅力的な135mmの単焦点レンズになっています。

●SAMYANG 135mm F2.0 ED UMCレンズ構成:10群11枚
レンズ構成:7群11枚
最大径×全長:Φ82.0×122.1mm
質量:約830g(キヤノンEF用)
実勢価格:83,000円前後(税込) 
※2018年12月独自調べ

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
学研さんのCAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/)でも
レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。
焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
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