Canon EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM 解像力実写チャート性能テスト結論
Canon EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM 解像力・ぼけ実写チャート性能テスト結論
※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズを結論部分のみを掲載したものです。
※解像力・ぼけディスク・周辺光量落ち・最短撮影距離の実写チャートによる詳細な評価などもご覧いただくにはぜひ完全版である電子書籍をご覧ください。
単体2.0倍相当の高性能マクロ
スーパーマクロの価値がわかる人には、かけがえのない1本
2018年末現在で7本となるEF-Mレンズですが、このなかでもっともチャレンジングで個性的なレンズはEF-M28mm F3.5 マクロ IS STMだと思います。レンズ前面に発売時において世界初のLEDライトを内蔵したマクロレンズだからでしょうか。いいえ、筆者はLEDライトは、このレンズの性能を活かすためには、絶対必要だから搭載されたのだと思っています。焦点距離が28mm、EOS Kiss Mに装着して45mm相当のなんとか標準のといえる画角で、スーパーマクロモードでは最短撮影距離が93mmです。レンズの長さが約45.5mm、EOS Kiss Mの幅が約58.7mm、単純にふたつの値を合計すると104.2、ここから最短撮影距離を引くと−11.2mmとなります。撮像素子の位置がカメラ本体背面から約20mmに位置のあるとすると、スーパーマクロの最大撮影倍率で撮影をするには、被写体はレンズから約1cm先になければいけません。要するにレンズ先端に触れるほどの距離にある約18mm×13mmの空間を画面いっぱいに写し出す能力がほしいか、ほしくないかが本レンズを買うか、買わないかを決めるポイントだと思うのです。レンズ先端に触れるような距離の1円玉よりも小さな範囲を大きく撮影したいか、どうかの選択ともいえます。普通のマクロレンズでちょっと花を大きくとは違った撮影です。しかし、小さなキノコや昆虫類、菌糸などを撮影したい方にとっては、このレンズのためだけにボディを買う価値のある性能でしょう。また、LEDライトは、この脅威的な接写性能を活かすには必須といえる機能です。ただし、花を少し大きく写したいといったレベルの一般的なマクロ撮影が目的なら0.4倍相当のマクロ撮影が楽しめるEF-M32mm F1.4 STMをおすすめします。周辺部の解像力の高さや明るい開放F値での大きなぼけなど汎用性が高く、使いやすいと思います。圧倒的なマクロ撮影能力をもつ、EF-M28mm F3.5 マクロ IS STMですが、最短撮影距離が脅威的に短いスーパーマクロを使わない人には、一般的なマクロレンズよりも使いこなしがむずかしいレンズといえるでしょう。
●EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM
レンズ構成:10群11枚
最大径×長さ:Φ60.9×45.5mm(収納時)
質量:約130g
実勢価格:33,000円前後(税込)
※2018年12月独自調べ
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齋藤千歳 Saito Titoce Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、 カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、 カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。 カメラのキタムラさんが運営する ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。 学研さんのCAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/)でも レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。 焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。 ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、 北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。 Facebookはtitoce.saitoです。 カメラ・写真および北海道関連のよろずお仕事承ります。