Tokina atx-i 100mm F2.8 FF MACRO 機種別レンズラボ 齋藤千歳の結論

Tokina atx-i 100mm F2.8 FF MACRO 機種別レンズラボ 齋藤千歳の結論

※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズを結論部分のみを掲載したものです。
※解像力・ぼけディスク・周辺光量落ち・最短撮影距離の実写チャートによる詳細な評価などもご覧いただくにはぜひ完全版である電子書籍をご覧ください。

高い光学性能と低価格を両立
マクロレンズとしての高い解像力と美しいぼけを実現、しかも低価格

トキナーのatx-iシリーズの第二弾となるのが今回紹介したTokina atx-i 100mm F2.8 FF MACROです。atx-iはトキナー従来のAT-Xシリーズからユニークな機種をピックアップし外観・性能・価格を見直して最新のデジタル一眼レフにフィットさせたレンズシリーズです。
Tokina atx-i 100mm F2.8 FF MACROは、高い光学性能で安定した人気を誇るTokina AT-X M100 PRO Dの外観や価格を見直した製品になっています。35mm判フルサイズミラーレス一眼が出そろった2018年から、特にレンズの価格が上がっているのですが、本レンズは先で述べた価格や性能のを見直した際に、メーカー希望小売価格も値下げされたありがたいレンズです。対応マウントはキヤノンEFとニコン F用が用意されています。ただし、ニコン用にはレンズ内にモーターを搭載していないため、D5200やD3200などのレンズ内モーターでのAF対応機ではマニュアルフォーカスのみの対応になるので注意が必要です。
実際に各種チャートを撮影した結果は、解像力はさすがにマクロレンズといった結果で、絞り開放から画面全体で安定した解像力を示し、F11前後でコントラストがもっとも高くなる傾向です。また、商品撮影や複写といった仕事に使われることも多いので、歪曲も少なくなっています。ぼけについても9枚羽根の絞りを採用しており、F3.5付近まではぼけの形はかなり真円に近い印象です。ぼけのフチに若干色付きは観察されるものの、ほとんどザワつきを感じない美しいものになっています。
あえて、前玉繰り出しタイプの素直な光学系を採用することで、高い光学性能を実現したTokina atx-i 100mm F2.8 FF MACROは、インナーフォーカスタイプに比べて、若干AF動作などが遅く感じることはあります。しかし、ワンタッチフォーカスクラッチを採用するなど、操作性もよく、使いやすいマクロレンズに仕上がっています。マクロレンズとして十分以上の光学性能とAF搭載の100mmマクロとしては、リーズナブルな価格が魅力の1本。マクロ撮影に挑戦したい初心者にもぴったりです。

●Tokina atx-i 100mm F2.8 FF MACRO
レンズ構成:8群9枚
最大径×全長:Φ73×95.1mm 
質量:約490g 
実勢価格:55,000円前後(税込) 
※2019年12月独自調べ

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齋藤千歳 Saito Titoce
Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
 カメラ・写真および北海道関連のよろずお仕事承ります。