Canon EF-M32mm F1.4 STM レンズデータベース 齋藤千歳の結論

Canon EF-M32mm F1.4 STM レンズデータベース 齋藤千歳の結論

※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズを結論部分を掲載したものです。
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新世代標準単焦点レンズ
個人的にはEF-Mレンズでもっとも好きな高性能な1本

 2018年は、すでに35mm判フルサイズミラーレス一眼に主軸を移していたソニーに対して、キヤノン・ニコンの二大メーカーが35mm判フルサイズミラーレス一眼システムを発表・発売。ともに数十年の歴史の束縛から離れた新システムの基幹となる専用レンズの発表・発売も行いました。結果、2018年は、数十年モデルチェンジが行われていなかった標準単焦点レンズが数多く発表・発売された年ともいえます。EF-M32mm F1.4 STMは、EF-Mレンズのなかでも、もっとも新しい2018年9月発売の大口径単焦点レンズです。全7本(2018年12月現在)のEF-Mレンズのほとんどが実勢価格5万円以下のなか、唯一実勢価格が5万円を超えるEF-Mとしては高価なレンズとなっています。また、EOS Mシリーズに装着すると焦点距離×1.6倍相当の画角になるため、51mm相当の画角が得られる単焦点標準レンズととらえることもできるのではないでしょうか。キヤノン・ニコンの新システムに対応した新世代標準単焦点レンズの特徴は、絞り開放から高画質で美しいぼけ、さらなる多画素に対応する高解像度、そして小型化したボディサイズに逆行する大型化と高価格化があげられます。EF-M32mm F1.4 STMは、絞り開放からの高解像・高画質、美しいぼけなどは同じように新世代標準単焦点レンズの特徴を備えていますが、価格については、リーズナブルなEF-Mとしては高価という程度です。また、大きさや質量も2018年現在EF-Mレンズの共通スペックとなっている最大径60.9mmを守っていますし、質量もEF-Mの単焦点レンズとしては、もっとも重いですが約235gと、コンパクトなレンズになっています。高性能化、大型化、高価格化が進む35mm判フルサイズミラーレス一眼用レンズに対して、APS-Cという選択肢であれば、高性能で小型・低価格という選択肢があることを、EF-M32mm F1.4 STMは示しているように感じました。今後、どちらが多くユーザーを獲得するかによって、ミラーレス一眼、いやカメラ全体の未来の方向性が決まってくるのではないでしょうか。

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
 カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、カメラ・写真および北海道関連の
電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
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