Irix 15mm F2.4 Blackstone 解像力・ぼけ実写チャート性能テスト結論

アイリックス Irix 15mm F2.4 Blackstone 解像力・ぼけ実写チャート性能テスト結論

※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズを結論部分のみを掲載したものです。
※解像力・ぼけディスク・周辺光量落ち・最短撮影距離の実写チャートによる詳細な評価などもご覧いただくにはぜひ完全版である電子書籍をご覧ください。

星景夜景好きならぜひ使いたい


暗闇の中でも操作に迷わない! 写真家の使いやすさを追求した設計

 Irix 15mm F2.4 Blackstoneを製造するアイリックスのキャッチコピーは「写真家によって考案された写真家のための究極のレンズ」です。筆者は2020年5月時点で日本国内で正式流通しているアイリックスのレンズ全3本をすべてテストしましたが、共通の感想は「本当に使いやすい」といえます。Irix 15mm F2.4 Blackstoneを例にその一部をあげるなら、全天候対応シーリング、ピント位置を固定できるフォーカスロック、超広角でありながらレンズ前面にねじ込む丸型フィルターへの対応、レンズ後玉部分のソフトフィルタースロット、ピントリングの無限遠位置をクリックで知らせてくれるインフィニティクリック、さらにはピント位置調整が可能なフォーカススケールキャリブレーションと、実際に撮影をしている人間でないとわからない、派手さはないものの非常に実用的な機能が満載されています。これらが実際の撮影をとても快適にしてくれます。特に星景や夜景の撮影を強く意識しているようで、撮影操作の行いづらい暗闇での操作性は抜群です。
 また、Irix 15mm F2.4 Blackstoneの画質は色収差も少なく、中央部分の解像力が高く、ぼけも超広角とは思えないクオリティでした。ただし、気になったのは、像面湾曲に起因すると思われる近接撮影時の周辺解像力の低下です。解像力チャートのように1mを切るような近接撮影時に、撮影距離が数m以上の遠景の風景などに比べて周辺部分の解像力が低下します。数m離れた遠景の撮影では被写界深度が深くなるため開放付近でも気にならないのですが、近接撮影で周辺部の解像力が気になるシーンでは少し絞り気味で撮影するとよいでしょう。
 本レンズは、35mm判フルサイズに対応し、キヤノン EF、ニコン F、ペンタックス Kマウント用のものがそれぞれ用意されています。さらに堅牢で豪華なBlackstoneモデルのほかに、軽量でコストパフォーマンスの高いFireflyモデルも用意されており、こちらの実勢価格は97,000円前後です。星景・夜景撮影が好きな方には、ぜひ使ってみてほしい、操作性とデザイン性の高いレンズになっています。

●Irix 15mm F2.4 Blackstone
レンズ構成:11群15枚
最大径×長さ:約Φ100×114mm
質量:約581〜685g(マウントによる変動あり)
実勢価格:140,000円前後(税込) 
※2020年5月独自調べ

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
学研さんのCAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/)でも
レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。
焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
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