ZEISS Batis 1.8/85 機種別レンズラボ 齋藤千歳の結論

ZEISS Batis 1.8/85 機種別レンズラボ 齋藤千歳の結論

※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズを結論部分を掲載したものです。
※解像力・ぼけディスク・周辺光量落ち・最短撮影距離の実写チャートによる詳細な評価などもご覧いただくにはぜひ完全版である電子書籍をご覧ください。

高い解像力となめらかなぼけ
最新のカールツァイスであるBatisらしいはっきりとした個性を感じる

 ZEISS Batis 1.8/85は、ZEISS Batis 2/25と同時に発表されたBatisシリーズの最初レンズのひとつだ。35mm判フルサイズ対応の85mmで開放での明るさはF1.8。AF(オートフォーカス)にも対応し、防塵・防滴効果をもつソニー Eマウント向けのレンズだ。Batisシリーズの特徴である有機ELディスプレイの距離指標表示やレンズフードまでが一体となったレンズデザインもシリーズで共通となっている。レンズサイズは最大径約Φ92×92mmで重さは452gと大きさの割に軽い。また、レンズ内手ぶれ補正機構も搭載する。
 実際にBatis 1.8/85で各種チャートなどを撮影すると、画質を追求するカールツァイスならではの、強いこだわりが伝わる最新設計のレンズなことがわかる。レンズの画質を追求していくことは、ザイデルの5収差に代表される各種収差との戦いともいえる。そして、そのすべてを光学的手法で同時に克服することは、カメラレンズとしては価格的にも、サイズ的にも非現実的であろう。デジタルカメラ向けに設計される最新のレンズは、カメラの内部処理やパソコンでの後処理で改善できる収差は、デジタル処理で対応し、デジタル処理で対応できない収差対策を優先するのがトレンドといえる。Batis 1.8/85では、デジタルでの補正が簡単な歪曲収差や周辺光量落ちはやや気になるものの、デジタルでの後処理がほぼ不可能なすべての絞りでの高い解像力、なめらかなぼけなどが優先して設計されている。また、カールツァイスのレンズとしては、大きさの割に軽いことも重要。特殊硝材や非球面レンズ、コーティングなどの進化によって、レンズ内の空気層が多いレンズ構成でも、カールツァイスが求めるレンズ性能が実現できるようになったのだろう。さらにレンズユニットの軽量化は、レンズエレメントを物理的に駆動させるAFや手ぶれ補正機構の高速化、高精度化に大きく寄与している。デジタルカメラの高性能化を踏まえて、老舗メーカーが最新の取捨選択を行って、設計・製作した中望遠レンズがBatis 1.8/85といえる。その性能はぜひ一度体感してほしい。

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
 カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、カメラ・写真および北海道関連の
電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
中小企業庁委託事業「ミラサポ」派遣専門家
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
 カメラ・写真および北海道関連のよろずお仕事承ります。