小山壯二のカメラの“!?”「Topaz Photo AIの可能性-1」

進化してきたAI画像処理

Adobe Camera-RAWの「強化」やPhotoshopの「ニューラルフィルター」等々が最近の進化として目立ちます。
また、単独のアプリとしてTopaz Labsの「Photo AI」に注目しています。
詳しくは以下のURLをご覧下さい
https://www.topazlabs.com/

Topaz Labsでは、「Photo AI」と「Video AI」があります。
Photo AIは199ドル、Video AIは299ドルで購入できます。
Photo AIはそれまでTopazが提供してきた、「Sharpen AI」「DeNoise AI」「Gigapixel AI」の機能を合体させ、ノイズを軽減し、シャープネスを加え、ピクセル数の拡大を半自動で行えるアプリになっています。
「Sharpen AI」を業務で使ってきたのですが、強力だからこその弊害も気になっていました。

アプリの細部についてはご覧になって頂く方が良いので、此処では照会しませんが、筆者が感動したポイントを比較して照会しようと思います。

古い画素数の少ない20年前のデジカメ画像が蘇るか?

PowerShotG2で撮影した、約300万画素の画像の全体

左=Topaz Photo AIで200%拡大しシャープネスを追加した画像
右=オリジナルの部分
全く別物といって良い効果に驚きです

右=元々913x913ピクセルの画像を200%拡大し、ノイズ軽減とシャープネス追加をした画像
左=オリジナル

どちらの画像も今まで手作業でPhotoshop の様々な機能を使い、パラメータを決めて繰り返す作業では到底たどり着けない効果が確認出来ました。

どう使うか、何に使うか

しかし、素晴らしいことは分かったのですが、デジタルカメラも進化した今日では、具体的にどの様なシーンで進化を発揮し、必要なツールとなるのか具体的な方向はあるのでしょうか。気に入っていた写真を大きくプリントしたら、なんとなくブレていたとか、ピンボケか、手ぶれか、被写体ブレか分からないけど、ワンチャンスにかけた写真が残念な結果だった時など、チャレンジする価値はあると思います。
筆者は業務として可能な限り精密な描写が求められる分野で使用していますが、一般的にどう使うか決めかねています。

次回は、3つの機能を使えば、4500万画素のEOS R5に2600万画素のFUJI X-E4が勝てるのかを検証します

その後、EOS R5の4億画素撮影とTopaz Photoを比較しても面白そうですね

 


小山壯二
株式会社プロテック代表取締役
いち早くデジタルフォトに取り組み、画像処理前とアナログ時代に培った撮影テクニックで、
精⼀杯写真を撮影する広告カメラマン。テスト記事を中⼼にカメラ雑誌への執筆も数多くこなしてきた。
最近は語られなくなっているデジタルフォトの基礎など、深掘り小山壯二として使命を感じて活動。
写真に関する好奇⼼はいまもって旺盛。