小山壯二のカメラの“!?”カメラの縦横切り替えはどうしていますか?「MAMIYAレボアダプター」を採用してみた

カメラの縦横切り替えは、カメラが誕生してから長年の課題だったのではないでしょうか
そろそろ決定打を求めて古のMAMIYAレボアダプターを採用してみました

筆者がカメラの縦横切り替えの仕組みに求めるものは

1)レンズの中心があまり動かない
2)カメラ全体の重心が雲台中心付近にとどまる
3)出来るだけ簡単に操作できる
4)カメラの操作系を邪魔しない

今まで試したり実際に使ってきた仕組みは、「アルカスイス規格 L型プレート」が最も理想に近かったのですが、いったんカメラを取り外してクランプに付け替える必要があり、重量級のレンズではかなり神経を使う動作でした。

ある日偶然にネットの中古でこの製品を発見しました。いつ頃の製品かは忘れるほど古くマミヤ 初代の645カメラ用として設計されています。長らくマミヤの中判カメラを使ってきたいたので、この製品については知ってはいましたが興味はありませんでした。

よく見てみるとなんとシンプルなことか!
今求める機能はこれなんだと閃き、即刻購入しEOS R5を装着してみると色々と不都合がありました。もともとマミヤ初代645用なので35mm一眼型のカメラでは、縦位置の時にぶつかるところが多く、写真のようなプレートを追加してカメラをすこし後にずらしています。この結果重心が後ろに移動したので、重量級レンズでも使いにくさが軽減できました。

現在主に使用している重量級レンズのEF11-24mmをアダプターを介してR5に装着し、セットしてみるとこんな感じです。

ただし、設計の基本としたカメラとは寸法が異なるので、レンズの中心はこの程度はズレてしまします

<良かったこと>
雲台からカメラを外すことなく縦横の切り替えが出来る
L型プレートを使わないので、バリアングルモニターの邪魔者を使わなくても良くなった

<思ったより悪かったこと>
重量アップになった
レボルビングのロックをきつめに締めないとややぐらつく

縦横切り替え装置の最終回答になったか?
まだ完全とはいえないので新たな閃きがあるかもしれません。まだ終われないようです

 

■関連する記事
【執筆記事紹介】「【セリア VS エネループ】単3乾電池でストロボが何回発光するか? 試してみた」をハウスタ.comで執筆【こんな記事担当しました!】
千手正教の星空撮影旅<7>


小山壯二
株式会社プロテック代表取締役
いち早くデジタルフォトに取り組み、画像処理前とアナログ時代に培った撮影テクニックで、
精⼀杯写真を撮影する広告カメラマン。テスト記事を中⼼にカメラ雑誌への執筆も数多くこなしてきた。
最近は語られなくなっているデジタルフォトの基礎など、深掘り小山壯二として使命を感じて活動。
写真に関する好奇⼼はいまもって旺盛。