感染制御マネージャーって何? 具体的にはどんなことをしているの? 実際に聞いてみた

コロナ禍も3年目、「感染制御マネージャー」なんて言葉も耳にしますが、実際にはどんなことをしているのでしょうか?
よくわからないでいたのですが「広報たきかわ 8月号」で実際に「感染制御マネージャー」さんにお話を伺っていたので転載して紹介します。

以下、「広報たきかわ 8月号」より。

身診(みみ)より通信 健康と病気の豆知識 市民の皆さんに安心安全な医療を提供するために
感染制御マネージャー(リハビリテーション科 作業療法士)八重樫健人

病院内には、患者さんや職員の安全を守るために、さまざまな組織があるのをご存じでしょうか。その中でも今回は感染制御マネージャーの取り組みについてご紹介いたします。

1) 感染制御マネージャーってなに?

感染対策に関する正しい知識や技術を職員に提供することで、院内の感染症の発生を予防することが私たち感染制御マネージャーの役割です。
メンバーは医師、看護師、薬剤師、診療放射線技師、事務員など、さまざまな職種の19 人で構成されています。月1 回の会議の中で、学習会やマニュアルに沿った感染対策を全職員が実践できているかの評価を行っています(図1:会議の様子)。

2) 具体的にはどんなことをしているの?

感染対策は誰もが同じ水準で、継続的に実践できなければなりません。特に手洗いは感染対策の基本であり、一番効果的な対策です。当院では毎年、委託スタッフを含め全職員に手洗いトレーニングを実施し、正しい手順で手洗いができているか、相互指導を行っています。また、各部署の手指消毒剤使用量を調査し、必要回数の手指消毒が実践できているかを確認しています。これらは、清潔な手で患者さんに触れ、衛生的な療養環境を提供できているかの目安となります。さらに、個人防護具と呼ばれる感染症から身を守るための防具は、正しく着用できていても、間違った脱ぎ方をしてしまうと、周囲に汚染を広げ逆効果となります。感染制御マネージャーは全職員に対し、正しい個人防護具の着脱方法についての演習を行っています。
そのほか、職員が理解しやすいように、毎年、動画を作成したり、アンケート調査結果から指導方法を工夫したりしています。トレーニングを積み重ねることで、正しい感染対策が身に付くため、有事の際に職員が自信を持って診療やケアを行うことができ、患者さんや職員の安心安全を守ることにつながります。

3) 終わりに

コロナ禍も3 年目ですが、この間さまざまな変異株の出現や度重なる緊急事態宣言によって、皆さんの日々の生活に多くの支障を来し、また、不安が募ったことと思います。先の見えない生活を送る中、少しでも安心して当院を利用していただけるように職員一同が協力して感染予防に励んでいます。滝川市民全員で心の手を取り合いコロナ禍を乗り越えましょう。

以上、「広報たきかわ 8月号」より。

よくわかっていなかった「感染制御マネージャー」。
多くの方の力によってコロナ禍の生活が支えられているのだなと実感しました。
感染拡大に気を付けながら、日々を過ごしていきたいと思います。

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