北海道ケアラー支援有識者会議座長「世帯まるごと支援」の考え方で ケアラーのために役立ちたい。

最近何かと話題のケアラー問題「広報 ほっかいどう2022年8月号」で「北海道ケアラー支援有識者会議座長にお話をうかがいました。」というインタビュー記事が公開されていましたので、転載してご紹介します。
以下「広報 ほっかいどう2022年8月号」より。

北海道ケアラー支援有識者会議座長にお話をうかがいました。
「世帯まるごと支援」の考え方でケアラーのために役立ちたい。


北海道ケアラー支援有識者会議 座長(北海道社会福祉協議会ケアラー支援推進センター長)
中村 健治さん

本道のケアラーの実態は?

時代とともに世帯構成が縮小した今の社会で、昔の「家族介護力」を維持することはもはや困難といえます。
ケアラーは、家族の世話をするために自分のことを我慢しがちで、人知れず悩みを抱えてしまう傾向があります。特に、18歳未満のヤングケアラーは、大人が担うようなケアの責任を引き受け、学業や進路選択に影響を受けることもあります。道の調査による「中学2年生の約26人に1人がヤングケアラー」という結果【グラフ参照】は、クラスに1人の割合でヤングケアラーがいるという実態を表しています。

どのようなケアラー支援に取り組んでいるのでしょう。

道のケアラー支援条例は、ケアラーの幸せな生き方をサポートするという理念に基づく先進的な条例です。ケアを受ける人だけが主役ではなく、「ケアをしているあなたも大切な人」という認識に立ち、世帯をまるごと支援していけるよう、センターとしても取り組んでいきます。

私たちにできることは?

誰もが人生の中で、ケアをしたりされたりという経験をするはずです。道民の皆さん一人一人がケアラーについて理解を深め、周囲にケアラーがいたら、気づいて、声をかけてあげてほしいと思います。

以上「広報 ほっかいどう2022年8月号」より

誰もがケアされたり、したりする時代、上手にお互いを助け合えるようになるとよいですね。

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