通勤、通学などにも活用したい!「環境に〇 健康に〇 自転車 活用推進計画」

原油価格やガソリン価格の高騰問題、さらに環境負荷などを考えると注目したいのが自転車でしょう。

国はもちろん、北海道恵庭市でも積極的な活用を推進しています。そのメリットや活動などをまとめた「ミニ特集 環境に〇 健康に〇 自転車 活用推進計画」が「広報えにわ 2022 年8 月」に掲載されましたので、転載してご紹介します。

ミニ特集
環境に〇 健康に〇 自転車活用推進計画

恵庭市では、このたび自転車利用の環境整備の推進や健康増進を目的として、令和 12 年度までを計画期間とする「恵庭自転車活用推進計画」を策定しました。今月のミニ特集では、計画について、説明します。

自転車の利用目的

皆さんは、普段、どのような理由で自転車を利用していますか? 平成18年に実施した調査では、自転車の利用目的として、10%が通勤、12%が通学、46%が帰宅、32%が私用となっています。近隣自治体との比較では、私用による利用がやや多くなっています。
また、通勤・通学時の自転車利用率については、近隣自治体と比較して高くなっています。恵庭市は平坦であり、自転車が利用しやすい環境が影響しているものと考えられます。

自転車に関する国の動き

国は、平成29年に「自転車活用推進法」を施行しました。
この法律では、「自転車の活用による環境負荷の低減」、「災害時における交通機能の維持」、「国民の健康増進を図る」など新たな課題に対応。そして、交通安全の確保を図りながら、自転車の利用を増進し、交通における自動車への依存を低下することを基本理念としています。

計画の目標

国の動きを受け北海道では、平成30年に北海道自転車条例を施行し、「北海道自転車利活用推進計画」を策定しました。
一方、市では、国の自転車活用推進法や、北海道の計画を参考に次の4つを目標に掲げ、「恵庭市自転車活用推進計画」を策定しました。

▼恵庭市自転車活用推進計画の目標

目標1. 自転車交通の役割拡大による良好な都市環境の形成
・自転車通行空間の計画的な整備推進
・シェアサイクルの導入検討
・地域のニーズに応じた駐輪場の整備推進
・まちづくりと連携した総合的な取組の実施

目標2. サイクルスポーツの振興等による活力ある健康長寿社会の実現
・自転車を活用した健康づくりの推進
・自転車通勤等の推進

目標3. サイクルツーリズムの推進による観光立国の実現
・世界に誇るサイクリング環境の創出

目標4. 自転車事故のない安全で安心な社会の実現
・自転車の点検整備の促進
・自転車の安全利用の促進
・学校における交通安全教育の推進

計画で取り組むこと

目標1 自転車道の計画的な整備を進めるとともに、自転車利用者の利便性向上のため駐輪場や休憩施設を掲載した地図を作成。自転車を利用した通勤・通学、買い物などの促進を周知します。

目標2 自転車初心者から上級者まで参加できるイベントとして「サイクルフェスタ・恵庭」を継続して開催。市内をめぐる手法への移行により参加者の拡大を図ります。
また、自動車通勤から自転車通勤に転換することで二酸化炭素の削減効果があることから、民間企業などと連携して自転車通勤を推進します。

目標3 地域情報や自転車休憩機能を備えた市内施設をサイクル拠点として選定。受け入れサービスの充実、環境の整備を推進します。

目標4 自転車点検整備の促進やヘルメットの着用、自転車利用者の通行マナー、交通安全意識の向上を図る広報活動を実施します。

自転車を活用しよう

目標1・4は計画の下支えとなる「自転車を利用しやすい環境の確保」に関する施策、目標2・3はさらなる「自転車の活用」に関する施策として推進していきます。
ぜひ、みなさんも環境負荷の低減や自身の健康のために、通勤や通学、買い物の際は、自転車を利用してみてください。

以上「広報えにわ 2022 年8 月」より。

さまざまなメリットのある自転車を改めて利用してみてはどうでしょうか?