PENTAX HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW 機種別レポート 齋藤千歳の結論

690mm相当の望遠撮影
ユーザー待望の超望遠ズームはぜひ持っておきたい

望遠撮影メインなら必携の1本
 HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AWは、Kマウントの35mm判フルサイズ機にも対応する超望遠ズームレンズだ。APS-C機に装着した際にカバーする画角は、230〜690mm相当となる。レンズ構成は14群18枚。特殊低分散レンズを3枚、異常低分散レンズを1枚使用し、球面収差や色収差を効果的に抑え、コントラストの高い描写を実現しているという。また、高性能マルチコーティングであるHDコーティングや汚れに強いSPコーティングを施した描写性の高い光学系となっている。野鳥、飛行機、スポーツなどを、手持ちで撮影することを重視して設計されており、レンズ内モーター駆動AFにより静かでなめらかな合焦を実現している。さらに操作性を向上させるため、レンズ鏡筒4カ所にAFボタンを設置。屋外での使用時に安心な防塵・防滴構造のAWタイプでもある。
 本レンズはユーザー待望の超望遠ズームで、これまでの純正レンズラインアップでは、300mmの次は単焦点の560mmと、この間を埋めるレンズがなかった。野生動物や飛行機、スポーツといった望遠主体の撮影を楽しむユーザーにとっては、このレンズの登場は福音といえるのだ。直径約10cm、本体のみの重量が2kgとなる見た目は、大砲レンズとしての貫禄も十分だ。ただし大きさの割に、手持ちでの撮影を考慮した設計のため取り回しはいい。F8.0くらいまで絞ると画質はさらに向上する。しかし、手持ちの超望遠撮影ではシャッター速度を稼ぎたいこともあり、筆者は開放F5.6をメインに撮影した。結果は作例のとおりだ。コントラストの高い描写は好感がもてる。価格の問題をクリアできるなら、運動会や各種学校イベントにもお薦めの1本。Kシリーズで超望遠撮影を楽しむなら、ぜひ持っておきたいレンズとなっている。

電子書籍「Foton機種別作例集108 フォトグラファーの実写でレンズの実力を知る PENTAX HD PENTAX-D FA150-450mmF4.5-5.6ED DC AW 機種別レポート: PENTAX KPで撮影」から結論部分を抜粋して掲載しています。

※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズなどから結論部分のみを掲載したものです。
※実写作例、解像力・ぼけディスク・周辺光量落ち・最短撮影距離の実写チャートによる詳細な評価などもご覧いただくにはぜひ完全版である電子書籍をご覧ください。

●HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW
レンズ構成:14群18枚
最大径×全長:Φ95.0×241.5mm
重量:約2,000g
価格:240,000円前後 
※2017年5月独自調べ

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
学研さんのCAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/)でも
レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。
特選街web(https://tokusengai.com/)でカメラ関連および各種レビューを執筆。
焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
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