SAMYANG 10mm F2.8 ED AS NCS CS 機種別レポート 齋藤千歳の結論

SAMYANG 10mm F2.8 ED AS NCS CS 機種別レポート 齋藤千歳の結論

※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズなどから結論部分のみを掲載したものです。
※実写作例、解像力・ぼけディスク・周辺光量落ち・最短撮影距離の実写チャートによる詳細な評価などもご覧いただくにはぜひ完全版である電子書籍をご覧ください。

電子書籍「Foton機種別作例集105 フォトグラファーの実写でレンズの実力を知る SAMYANG 10mm F2.8 ED AS NCS CS 機種別レポート: Canon EOS 7D Mark IIで撮影」から結論部分を抜粋して掲載しています。

15mm相当F2.8の世界
明るい超広角の世界をAPS-Cで実現できる1本だ

開放絞りから高い解像力がうれしい
 SAMYANG 10mm F2.8 ED AS NCS CSは、超広角10mmで開放F値2.8の単焦点レンズだ。APS-Cサイズの撮像素子を採用したカメラ向けで、Nikon F、Canon EFおよびM、PENTAX K、SONY AおよびE、FUJIFILM X、マイクロフォーサーズの各マウントに対応したレンズが用意されている。装着するボディにより撮影画角は異なり15〜20mm相当となる。レンズ構成は9群14枚。ガラス非球面レンズ(AS)と低分散レンズ(ED)を採用し、独自のナノコーティング(NCS)を施すことで、絞り開放から低歪曲でコントラストに優れた画質を実現したマニュアルフォーカスレンズとなっている。レンズの基本フレームは高硬度アルミ合金で、高級感もあり、操作感もいい。
 35mm判フルサイズに比べて、APS-Cなどサイズの小さい撮像素子を搭載するカメラは広角に弱いことが悩みのひとつだ。画角はメーカーにより多少異なるが、APS-Cでは装着したレンズの焦点距離表記の約1.5倍となる。35mm判フルサイズ用の広角レンズ16-35mmF2.8などを装着しても、24〜52.5mm相当となるため、十分なワイド感が得づらい。APS-Cで掲載作例のように16mm相当の画角を得るためには焦点距離10mm程度のレンズが必要になる。しかし、広角端10mm前後のレンズは、F2.8の明るさを確保できるものがほぼない。そこで単焦点10mmでF2.8の明るさを確保したSAMYANG 10mm F2.8 ED AS NCS CSの出番となる。単焦点のため絞り開放から解像感が高く、掲載した作例を見てもらうとわかるように、筆者は絞ってもF4.0くらいまでで十分シャープに感じた。普段APS-C機を使っていると、あまり体験できないが16mmの画角は明らかな超広角。また、F2.8の開放でも安心して使えるので夜景や星景の撮影に非常に有利。そして、なによりもF2.8、16mm相当を50,000円ほどで手に入れられるのがうれしい。

●SAMYANG
10mm F2.8 ED AS NCS CS
レンズ構成:9群14枚
最大径×全長:Φ87.0×106.1mm
重量:約590g
価格:50,000円前後 
※2017年3月独自調べ(キヤノンEF用)

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
学研さんのCAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/)でも
レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。
特選街web(https://tokusengai.com/)でカメラ関連および各種レビューを執筆。
焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
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