ニコン NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR 機種別レンズラボ 齋藤千歳の結論

Nikon NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR 機種別レンズラボ 齋藤千歳の結論

※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズを結論部分のみを掲載したものです。
※解像力・ぼけディスク・周辺光量落ち・最短撮影距離の実写チャートによる詳細な評価などもご覧いただくにはぜひ完全版である電子書籍をご覧ください。

小型軽量高性能な必携の1本
3万円台のズームレンズとは思えない解像力の高い標準ズームレンズ

 NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRについては、購入している方や検討している方も初心者の方も多いと思いますので、いつもよりもマニア度を落として解説していきます。結論からいうとZ 50を購入するならダブルズームキットがおすすめです。2019年1月現在でZ 50ボディのみが約109,000円、NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR付きのレンズキットが約127,000円とその差は約18,000円、さらにダブルズームキットはNIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VRもついて約164,000円と差額37,000円と格安にレンズを入手できるからです。この2本で広角の24mm相当から望遠の375mm相当までカバーしてくれるので一般的な撮影では、この2本があれば十分といえます。Z 50から本格的にカメラをはじめるという方なら十分以上です。NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRを必携とおすすめする理由は、単純に軽くて小さくて高性能で安いからです。35mm判フルサイズ用のマウントのなかでもニコン Zマウントは直径55mmという最大サイズになっています。この余裕のある大きなマウントで本レンズのようなAPS-C用レンズを設計するのは、非常に有利であろうと多くの方も思っていたでしょう。実際、解像力チャートは広角端の16mmでは、さすがに周辺部分は絞ったF8.0前後が解像力のピークになりますが、望遠端の50mmでは絞り開放のF6.3から画面全体で十分以上にシャープな描写をみせてくれます。撮影時には広角端はF8.0前後、望遠端は開放からF11と考えて使うと、従来のレンズキットのズームとは一線を画した描写を味わえます。周辺光量落ちは、純正レンズならではのカメラボディ側の設定でも補正できるので、あまり気にする必要は感じません。さらに開放F値が暗いという問題もZ 50が高感度に強いため、実際に撮影していて気になることはありませんでした。唯一、気になったのは、ふんだんに非球面レンズを使った設計のためか、ぼけのザワつきです。これをカバーするためにぼけの美しい単焦点を加えると、ほとんど画質に不満もなく撮影が楽しめるはずです。

●Nikon NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
レンズ構成:8群9枚
最大径×全長:Φ73×95.1mm 
質量:約490g 
実勢価格:55,000円前後(税込) 
※2019年12月独自調べ

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齋藤千歳 Saito Titoce
Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
 Facebookはtitoce.saitoです。
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