FUJIFILM FUJINON XF10-24mmF4 R OIS 機種別レポート 齋藤千歳の結論

FUJIFILM FUJINON XF10-24mmF4 R OIS 機種別レポート 齋藤千歳の結論

※本ブログは、電子書籍レンズラボシリーズやレンズデータベースシリーズなどから結論部分のみを掲載したものです。
※実写作例、解像力・ぼけディスク・周辺光量落ち・最短撮影距離の実写チャートによる詳細な評価などもご覧いただくにはぜひ完全版である電子書籍をご覧ください。

電子書籍「Foton機種別作例集102 フォトグラファーの実写でレンズの実力を知る FUJIFILM FUJINON XF10-24mmF4 R OIS 機種別レポート: X-Pro2で撮影」から結論部分を抜粋して掲載しています。

15mm相当が魅力
広角好きのXシリーズユーザーなら必携のズームレンズ

絞り開放F4.0から十分な描写性能
 FUJINON XF10-24mmF4 R OISは、2014年2月に発売された富士フイルムXシリーズ用超広角ズームレンズだ。本レポート執筆時(2017年5月)においても、純正レンズとしては単焦点レンズを含めて、もっとも広角で撮影できるレンズとなっている。XシリーズのAPS-C採用機に装着した際にカバーする画角は15〜36mm相当。レンズ構成は10群14枚で、内4枚が非球面レンズ、4枚が異常分散レンズという豪華な仕様になっている。また、ズーム全域で開放F値は4.0と十分な明るさも確保されている。比較的手ぶれに強い超広角レンズだが、強力な手ぶれ補正機構を搭載しているので、暗所などでの撮影にも安心感がある。フォーカスレンズの軽量化とステッピングモーターの採用で静かで高速なAFを実現している点もうれしい。最短撮影距離は24cmと短く、被写体をクローズアップしながらも、背景を写し込む広角マクロ的な撮影も楽しめる1本になっている。
 実勢価格が約100,000円と、Xシリーズの純正レンズのなかでも高価だが、15mmからの超広角をカバーするため、広角好きにとっては必携のレンズだ。描写については、広角端のF4.0から十分な性能を示す。あまりISO感度を上げたくないが手持ちで撮影したい筆者は、開放付近の絞りで撮影することが多いが不満を感じることはなかった。より解像感などを高めたい場合は、F5.6〜8.0程度で撮影するといい。操作感については、金属部品の外装に、金属製のフォーカスリングと絞りリングを採用しているため質感がよく、各リングから指先に伝わるトルク感も気持ちいい。また、絞り値の刻印が鏡胴にないことを気にする人もいるようだが、筆者にはレンズ部分で絞り値を確認する習慣がないので気にならない。Xシリーズのユーザーで広角好きなら必携の1本といえる。

●FUJIFILM FUJINON XF10-24mmF4 R OIS
レンズ構成:10群14枚
最大径×全長:Φ78.0×87.0mm
重量:約410g
価格:100,000円前後 
※2017年5月独自調べ

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齋藤千歳 Saito Titoce
 Amazon Kindle電子書籍『ぼろフォト解決&Foton電子写真集シリーズ』代表、
カメラ・写真ブログ「Boro-Photo」代表。
 月刊カメラ誌の編集者を経て、北海道・千歳市を拠点に車中泊で全道各地を撮影、
カメラ・写真および北海道関連の電子書籍の撮影・執筆・編集・出版を行っています。
カメラのキタムラさんが運営する
ShaSha(http://shasha.kitamura.jp/)および
学研さんのCAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/)でも
レンズレビュー連載およびカメラバッグレビュー連載を担当しています。
特選街web(https://tokusengai.com/)でカメラ関連および各種レビューを執筆。
焦点工房(http://stkb.co.jp/)の連載コラム「レンズチャートは囁く」を公開中。
PASHA STYLE(https://pasha.style/)にてレンズレビューを連載中。
ケンコー・トキナー公式インストラクター No.021、
北海道ファンマガジン(https://pucchi.net/)Sクラス認定ライター。
 ケンコー・トキナー公式写真ブログでも連載中。
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